マーケティング基本用語 AIDSA(アイドサ)の法則


1.AIDA(アイーダ)が出来るまで

AIDA(あいーだ)の法則とは、商品を知ってから、買うまで、お客様の心理と行動を、わずか四段階に絞り込み、4つの英単語の頭文字を繋げた法則名です。

まず、三段階。

1.Attention(注目)…商品を知る

2.Interest(興味)…もっと知りたいと思う

3.Desire(欲求)…欲しくなる

この段階に従って、人は買い物することを、米国の広告研究家セント・エルモ・ルイスさんが、1898年に唱えました。

日本は明治時代。早稲田大学の初代総長・大隈重信が内閣を組閣した年。百年以上も前です。これに後年、

4.Action(行動)…買う

が加わって四段階の“アイーダ法則”が完成しました。

2.AIDA(アイーダ)法則の出来上がり

最後のAction(行動)が、購入や契約にあたります。

Attention(注目)…商品を知る
 ↓
Interest(興味)…もっと知りたいと思う
 ↓
Desire(欲求)…欲しくなる
 ↓
Action(行動)…買う

これで、AIDA(アイーダ)の法則が出来上がり。

古くてシンプルながら、お客様の行動や、心理を、見事に表現しているため、

今でも、AIDA(アイーダ)を教え説く専門家は多く、まれに、マーケティングの現場で使われます。

「まれに」とは、「アイーダの法則に基づいて云々」など、わざわざ言い交すまでもないため。

3.AIDAの使用例

わざわざ言い交すまでもない具体例として、使用例を一つ。

よくありがちな通販サイトを想像してみて下さい。

1.商品名や、写真がドーンとあって

2.あれこれ細かい説明があって

3.今だけ(タイムセール中! )等の特典(欲しいと思わせる販促)があって

4.申込フォーム

へ続いていますね?これは、

Attention(注目)→写真と商品名

Interest(興味)→解説

Desire(欲求)→タイムセール

Action(行動)→申し込みフォーム

という四段階のAIDAルールに則っていることがわかります。

しかし、アイーダの法則を知らなくても、AIDAの段階を踏んで、通販サイトや広告が作られているのは、ご存じの通り。

4.AIDAの読み方

AIDAの読み方は“アイーダ”と読みます。“アイダ”と読む人もいますが自由
です。

アイーダ トランペットという楽器もあります。

イタリアのオペラ王ベルディが作ったAIDAは、アイーダと発音します。

サッカーの応援歌(凱旋行進曲)として聞いたことがあるかも知れません。

アメリカのルイスさんが話していたであろう英語の発音では、

“ai”を、エイと読みますので、

もしかしたら“エイダ”や“エイーダ”と言っていたかも知れません。

マーケティングの発音が「マーケリン」になるようなものですね。

要は、発音の違い。

5.アイーダの派生形

AIDAの派生形として

AID M A(アイドマ)
AIDA S (アイダス)
AID C A(アイドカ)
AID C A S (アイドカス)

があります。

MはMemory(記憶)
CはConviction(確信)
SはSatisfaction(満足)
です。
いずれも、AIDまで同じ。

D以降が異なります。AIDAより取り上げられがちなAIDMA(アイドマ)ですと、

知って
興味を持って
欲しいと思って
商品を記憶して(ここがアイドマの特徴)
買う

との五段階になります。

6.アイーダの下の付く日本語は

これがAIDAS(アイダス)ですと、最後はSatisfaction(満足)になり、

知って
興味を持って
欲しくなって
買って
満足する(ここがアイダスの特徴)
という流れになります。これが、

AIDCAS(アイドカス)
ですと四段階目にConviction(確信)が入り、Satisfaction(満足)で終わる
ため、
 
知って
興味を持って
欲しくなって
購入に値すると確信して(ここがアイドカスの特徴)
買って
満足する(ここもアイドカスの特徴)

との六段階になります。

  • このAIDA法則は、

  • アイーダ原理とも、

  • アイーダモデルとも、

  • アイーダ理論とも、

  • アイーダルールとも、

  • アイーダフレームワークとも

  • 呼ばれます。

アイーダの下の付く日本語は、Desire(でざいあ)以降を考えた人によりけり。

7.新しいD以降のAIDSAS(アイドサス)

そこで筆者も、D以降を考えてみました。それが、

Suspect(いいものか?疑う)

です。リピート品や紹介でしたら、疑いもなく買いますが、初めて買う時、かすかに、

「大丈夫かな?」

と、気になったことが、ありませんか?

その一抹の不安を取り除くのが、スタッフの対応であったり、商品パッケージであったり、棚のシェルフトーカーであったりします。

これが、AIDSAS(アイドサス)です。

並べてみますと、

1.Attention(知る)

2.Interest(興味を持つ)

3.Desire(欲しくなる)

4.Suspect(いいものか疑う)←ここがオリジナル 

5.Action(買う)

になります。

こうして筆者は新しいAIDA派生形を作りました。

この機会に、あなたも、ご自分なりのAIDA派生形を作ってみませんか?


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