フリーミアム[5-5]
スニャンのフリーミアム
ポータルサイトは、各社「ホームページに設定」してほしいらしく、半強制的に設定させることもあります。
たとえば、何らかのソフトをインストールする時、
×××をホームページに設定する
×××をツールバーに設定する
というチェックボックスを外さないと、自動的に設定される場合もあります。
さすがに、ヘビーユーザーは、チェックボックスを外すでしょうから、フリーユーザーには通用しません。
それを、キングソフトhttps://www.kingsoft.jp/products/#securitysoft
では、セキュリティソフトを無料で使用する権利と引き換えに、納得づくで、ホームページに設定させています。
さらに、極めつけは、猫セキュリティソフトのスニャン。これもキングソフト。
よくありがちなビジネスライクなスキャン画面ではなく、可愛らしい猫の写真が600枚も日替わりで表れます。
これには驚きましたねえ(家内のセカンドPCにインストールしてありますが)
3Bの法則※に、見事に則っています。
※広告には、3Bという法則があり、
1)Beauty(美人)
2)Baby(赤ちゃん)
3)Beast(動物)
をビジュアルに使うと、目を引きやすく、好感を持たれやすいという法則。
実際、キングソフトのインターネットセキュリティは、評価が高い反面、若干、不評も見受けられますが(中には中国企業だからという偏見もありますが)
スニャンの評価は、大絶賛の雨あらし。
「可愛い」は、すべてを凌駕してしまうんですねえ(笑)
これから、猫のみならず、こうしたデジタル製品が増えてくるでしょう。
インターネットにはマニアックなユーザーが多いようですから、待ち受け画像のように、アニメや、風景や、アイドルのビジュアルを選べるようになるかも知れません。
フリーミアムまとめ
フリーミアムの提唱者であるクリス・アンダーソン氏が、
「デジタルのコンテンツは、皆、無料になる。それを止めることはできない」
と言った通り、デジタルコンテンツはタダが当たり前。それが現実味を帯びてきました。
タダがイヤなら、タダにしない仕組み(マネタライズ)を考えること。
あるいは、フリーユーザーを、フィードバックの宝庫(アンテナ)と位置づけ、フリーユーザーとのWin-Win(共存共栄)を図ることです。
今までのインターネットは、コマース(商売)やトレード(取引)の場でしたが、もう、サイトを公開しているだけでは、注文が入らなくなります。
これからは、フリーのデジタル・コンテンツとの組み合せにより、それがSEOになり、プレミアムになって、新たなフリーユーザーを引き寄せ、その中から、
「お金を払って、買いたい」
というヘビーユーザーのみ顧客になります。
平たくいえばテスト・マーケティングで、フリーユーザーが増えるサービスは、課金ユーザーにとっても魅力があるということですから、
まるで、見込み客が増えれば新規客も増えるように、フリーユーザーが増えるサービスの開発が肝要ということ。
インターネットで商売するなら、フリーユーザーとヘビーユーザーをセグメントし、ヘビーユーザーのみ顧客化する、
無料から有料への仕組みが要りますよ~
ということです。