アイデアフラッシュする環境
アイデアフラッシュする環境は明るくて、広くて、休憩できる場所
蛇足かも知れませんが、アイデアフラッシュする環境について。
1.休憩できる場所(休憩は、オズボーン氏も勧めています)
2.参加人数に応じて、広く、明るく、温度調節された、うるさくない場所
3.ホワイトボード等の機材(が無ければ、紙、筆記具、スケッチブック等)
上記項目は、あらゆる会議に共通するでしょうけれど、環境が結果を左右すること間違いありません。能力以前の問題として。
その昔、ペンキ塗りたての会議室に通された際はアイデアフラッシュどころの騒ぎじゃありませんでしたっけ(苦笑)、頭痛がしてきて。
アイデアを重視するならば、アイデアが出やすい環境を整えるのは当り前ちゃ当り前ですよね?
ちなみに、アイデアフラッシュの場には、お菓子や飲み物があったほうがいいでしょう。
冗談ではなく、考える作業は、莫大なエネルギーを費やしますので、すぐ脳のエネルギーになる糖分は、必須です。
少なくとも、砂糖とコーヒー。できれば、甘味。
甘味がもたらす恍惚感は、くつろぎを促しますし、長丁場での空腹も紛れます。
菓子代は、会議費で落ちるハズ。アスクルなら、買い出しの手間なし。最短で当日配達。千円以上で送料無料。
もちろん、筆者、アスクルの回し者じゃありません(笑)
ブレストに期待すべからず。ブレストの弱点は、量
広告業のオズボーン氏が開発したブレインストーミング。今では業界を問わず活用されている模様で、
アイデアを出す会議の代名詞になっているといっていい様相を呈していますが、
では、どうしてブレストを開くのでしょう?
あなたの答え [ブレストを開催する理由は]__________
いいアイデアが欲しいから?
はて、ブレストを催して、良い案が出る保証、あります?
妙案を期待するなら、会議より、散歩中とか、リラックスしている時の方が
ハッと閃きませんか?
ブレストは、名案が出る「こと も ある」が、「出ないことのほうが多い」質より量の会議です。
オズボーン氏がルールに定めている通り、ブレストは、アイデアを量産する
会議で、重要なのは、質ではなく、量。
なので、ブレストに質を期待すると、期待外れに終わります。
それが原因で「ブレストは役に立たん」と立腹なさっている方がいらっしゃるとしたら、
「だったら自分で名案を考え出せばいいじゃん?」と冷たく突き放される前に、妙案をブレストに期待しないことです。
ブレストに…というより、他人に期待は禁物で、名案がポンポン出てくる他人とセッションできるのでしたら、その人物は、お宝。大切にすることです。
とはいえ、会議の席上、名案を量産できる人は少数なのが現実ではありませんか?
ブレストに期待すべからず。ブレストの弱点は、評価
格好の例が、
タッチング※で職場の人間関係を良くするには、どうすればいいか? ブレストしてみよう!
にて筆者は「手相」という案を挙げました。
※タッチング
「なでる、さする等、人と人が触れることによる痛みの緩和ケア、精神的安定、心の触れ合い」触れることで脳内神経伝達物質のオキシトニンが分泌し、信頼関係が高まる。
はて、手相は、名案でしょうか?
「名案じゃない」としたら、では、あなたが参加者だとして、あなたの案は?
一案でいいので、考えてみて下さい。
あなたのタッチング案 __________
ここにブレストの第二の弱点があります。
アイデアを出す役の参加者が、アイデアの評価者になってしまい、アイデアを出せなくなってしまいます。
よって、アイデアがあるメンバーは先にアイデアを出さないほうがいい場合もあります。
理解を深めるために、本例を掘り下げますと、筆者のアイデアは他に11案あり、
【ボディタッチ系】
1.肩たたき(近所の食堂の食券1枚 × 肩たたき券1枚と交換)
2.背中の肩甲骨に手を置くタッチング
3.肩を組む(3-1 朝礼で社歌を歌う。3-2 ときの声を上げる)
【治療系】
4.手や頭のツボ押し
5.お灸(煙が出ない灸)
【スポーツ系】
6.護身術レッスン(護身術やる人のみ)
7.ゴルフのレッスン(ゴルフやる人のみ)
【ゲーム系】
8.王様ゲーム(で触れ合い)
9.手相(占える人のみ)
10.指相撲(社長杯 金一封 争奪 選手権)
【祈り系】
11.按手(あんじゅ。信者の頭部に手を置いて祈る宗教儀式)
按手は意外に思われるかもしれませんが、経営に宗教を取り入れている企業は結構あります。
入信していなくても、社内に神棚、お札、熊手、破魔矢、神仏像、だるま等が飾られている企業は珍しくありませんよね。
また、以下の4案は、セクハラにならなくても嫌がられるでしょうから、発言する以前に自制。
12.パソコンのマウスを持つ手に手を重ねる
13.手を握る
14.ハグする
15.マッサージ(と称して触る)
この通り、ろくな案は(苦笑)ありませんが、これこそ、量を求めるブレストの趣旨に適っていませんか?
大事なことなので繰り返しますが、質より量とのブレストルールに従うならば、これで(ろくな案がなくても)よしとしなければなりません。
それがオズボーンさんの遺言。ブレストの憲法。
ブレストは名案(質)を求めるものではなく、量が勝負の会議です。
そうして、案が量産されると、参加者は、発案者ではなく、評価者になりがち。
「王様ゲーム?無理っしょ」
「ゴルフのレッスン?マズイっしょ」
「手相?つまらないっしょ」
と、量産が目的のブレストであるにもかかわらず、評価が先に出て発案しなくなるのは上記の通り。