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ヒトファーストが経営理念の会社にいた話

棚卸し第二弾。

顧客史上主義、ユーザー・クライアントファーストの会社はたぶん数多くある。
新卒で入社した会社もお客様第一主義が社是でした。

僕の経験では、そういった会社は残業させることも休出させることも厭わないし、社内の人間は最後という会社だったかなと。

そんなイメージのなかで出会ったのが「ヒトファースト」が理念の会社でした。

なぜ近い人間から犠牲にしていくのかが疑問だった

家族よりも仕事が大事。
社内の仲間を消耗させて、クライアントに尽くす。

その感覚に非常に違和感を持っていましたし、いまそう言われても同じ感覚を持ちます。

仕事はお客さんあってのものなので、お客さんのことを考えぬくことが大事なのはわかっていつつも、その裏で犠牲にされる人がいることが正しいとは思えませんでした。

家族のため、仲間と同じ目標を達成するため、お客さんを幸せにするために働いているのに、社内で疲弊する人や心配して帰りを待つ家族がいることは本末転倒ではないか。

身近な人を幸せにできないのに、仕事でたまに会うだけのクライアントやお客さんを幸せにできるわけがない。

すべてのヒトを等しく大事にする

誰かを相手に商売をするなかで、相手のことを考え抜けないとならない。

だからといって、 社内の人間やパートナーを蔑ろにしていいわけではないのが、前職の経営理念「ヒトファースト」の考え方でした。

Webを通じてクライアントに送客をする仕事であったことから、「対面せずにビジネスをしているからこそ、データではなく画面の向こうにいるヒトを思い浮かべて仕事をしよう」ということだったと思います。

「身近な社内の人間やパートナー企業の人のことも考えられないのに、画面の向こうの人が何を望んでいてどう伝えたら商品を買ってくれるのかを考え抜けるはずがない」

だから、クライアントの言いなりでもなく、売上第一でもなく、すべてのヒトを第一に考えることがそもそも必要だったのです。

「ヒトファーストは甘え」と言えるほど甘くない

ヒトファーストを経営理念に掲げる前職でしたが、社長はよく外部から「そんなに経営は甘くない」的なことを言われてる、と言っていました。

ヒトを大事にする。
それは甘やかすという意味ではなく、ヒトのことを本気で考える、という意味です。

ヒトを大事にする。だけど結果も出す。
それが正しいヒトファースト。

だから、社内メンバーやときにはパートナーの成長を考えて、あえて厳しくフィードバックすることも、ヒトファーストの重要な観点。

仲間を決して見捨てず、成長にもコミットしながら結果も出す。
全然甘くない。

でも、終身雇用も崩壊したこの時代に、人を切り捨てながら経営する企業よりも継続性があると思います。

ヒトから逃げない

このところ忘れかけていた、社内の人に向き合い続ける感覚を、ヒトファースト文化から離れて思い出してきました。

いつまでも、すべてのヒトに向き合い続けることが、前職への恩返しでもあると思ってます。

どんな環境でもヒトファーストで前進していく。
やっていこう。

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だんな / とあるマイナースポーツのアンバサダー
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