佐音

大学院生

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大学院生

マガジン

  • つみき

    僕は文筆の際、己との対話によってあらわれてくるものをうつしとっている。世間を見て、己を見て、誰かを見て、そうやって色々思ったことを、独りよがりに思い込むのは嫌なんだけれど、誰かと話すのもちょっと怖い。そんなことを、眠れぬ夜に暇潰しで「彼」とお話しするのである。 そうやって溜まっていったものだって、所詮は大学生の戯言でしかないのだけれど、やってることは「哲学」の真似事。形がどうなるのか、それともガラガラ崩れ堕ちるか、それは、積み上がってからのおたのしみ。

  • 凪屋佐音の作品

    主に創作系のテキストを収録します。

最近の記事

  • 固定された記事

「書く」ということ(自己紹介に代えて)

この度、noteなる新しい道具を手に入れてみることにした。 これまで、僕は書きたいものごとがあった時には主にTwitterという場を使っていた。Twitterの良いところは、1つに任意にいくつかのプラットホームを持つことが出来ることにあると思う。走らせたい電車に応じてホームの姿形を設定でき、その気になれば乗せたい客を選ぶこともできる。私はそうやって「書きたいもの」の種別に応じていくつかのアカウントを使い分けることをしてきた。これからもそれが変わることはないだろう。 ただ、

    • 新年度だなんて、ただの区切れでしかないのだけれど。

      私たちは、とかく時間に対して意味を与えがちだ。今日から新年度である。「新年度」が4月1日からか、2日からか、その辺りは認識がわかれるところではあるけれど、ともかく、昨日今日から、新年度を迎えるという前向きなメッセージや、抱負を述べる「呟き」と数多く接してきた。それはきっと、私だけではないだろう。 そんなことを思いながら昨日、私は所用へ出かけるさなかに多くの桜を目にしてきた。昨日はおよそ春とは思えない寒い1日で、すれ違った多くの人たちが分厚いコートをはおって、マフラーを巻いてい

      • 【レビュー】色々あるけど、それでもまだ私は生きていたいのかもしれない。

        久しぶりに書きます。でも、書くことが目的というよりも、ある記事を読んだ感想をここに書き記しておきたいという、そんな目的です。 取り上げるのはコチラ。 バズってたらしいですね。私はたまたま流れてきて、今日はじめて知り読みました。 読みながら色んなことを感じたんですよ。特に、ここ半年位感じたさまざまな出来事から突きつけられた複雑な感情に突き刺さるようで、気づいたら普段あんましないコメントへの書き込みをしていた。 投稿しようと思ったら、「長すぎんだよバーカ」と運営に怒ら

        • 虎になれぬヒト

          「何者にもなれなかった彼は虎になってしまった」 そんなおはなしを、昔、読んだ気がする それはきっと、不幸なおはなし 「ああはなるなよ」と後ろ指をさして嗤う 何にも持たない人間というものがたり 彼は虎になったのだ 野を駆け兎を食らい 血に飢え血に生きる刹那 彼がそれを望まなかったとしても それでもまだ満たされぬ怒りを 彼はまだ持っていたのだろうと 彼は彼の表現で、そこに在る 彼が失ったのは家族でも、名誉でもなく、きっと言葉だ それはとても恐ろしいことのようにも思えるのだけ

        • 固定された記事

        「書く」ということ(自己紹介に代えて)

        • 新年度だなんて、ただの区切れでしかないのだけれど。

        • 【レビュー】色々あるけど、それでもまだ私は生きていたいのかもしれない。

        • 虎になれぬヒト

        マガジン

        • つみき
          5本
        • 凪屋佐音の作品
          4本

        記事

          なるべく"幸せな"記憶で身体を埋め尽くす努力をしてみる、くろぐろした動悸との闘い テキストにしておかないと、これすらも否定されてしまうような気がして足掻くささやかに 息ること、眠ること、etc… それすらに"資格"が要る湿っぽいくらやみ突き抜け祈りの花火や 水無月にむなしこころと

          なるべく"幸せな"記憶で身体を埋め尽くす努力をしてみる、くろぐろした動悸との闘い テキストにしておかないと、これすらも否定されてしまうような気がして足掻くささやかに 息ること、眠ること、etc… それすらに"資格"が要る湿っぽいくらやみ突き抜け祈りの花火や 水無月にむなしこころと

          とてつもなく苦しい。手脚が震え、心臓はムカムカと動悸し、頭にはマイナスというマイナスがぐるんぐるんする。でも、具合も悪すぎて立ち上がるのが手一杯だったあの頃より、「生きてる」感じがする。悔しい。しんどい。死にたい。でも、生きてやる。

          とてつもなく苦しい。手脚が震え、心臓はムカムカと動悸し、頭にはマイナスというマイナスがぐるんぐるんする。でも、具合も悪すぎて立ち上がるのが手一杯だったあの頃より、「生きてる」感じがする。悔しい。しんどい。死にたい。でも、生きてやる。

          怒りと人生

          僕は、基本的にとても穏やかな人間だと、自分では思う。 僕自身馬鹿にされようが、他人のエゴイズムに巻き込まれようが、理不尽に遭おうが、いじめられようが、 (今の僕は高校生から生まれた"僕"なんだけどその)僕は「怒る」ことをしてこなかった。 他人が起こした何かについて、どんなに周りが怒ったり世間が叩いてたりしてても僕は基本的に怒らない。なぜなら、ほんとうに「悪いこと」なら法が裁くから。僕たち人間は他者を裁くことなんてできないし、しちゃいけないから。自分と異なる考えについて「批判

          怒りと人生

          書くことが思い浮かばない、という話

          ……などというふざけたタイトルで今日は少し、書いてみようと思う。 僕は今ふたつのスタイルにてここにいる。ひとつは「大学生の戯言」的エッセイ。「つみき」なんてタイトルでマガジンにさせていただいるもので、身の回りで起こったこと・世の中で起きたことを僕なりの見方書き方でテキストに再構成し想いを乗せてみる試み。時に感傷に浸り、時にキレちらかしと、感情の揺れ幅が大きいのも特徴だろう。或いは、少し視点をずらしてみたり、発想から境界を広げてぼやかしてみたりと、ある事象を多角的かつ多義的に

          書くことが思い浮かばない、という話

          新型コロナウイルス感染症流行と心のケアについて

          こんにちは、戯言大学生のたなひです(どうでも良いけど自己紹介からはじめる記事初めてだな)。 今回は戯言ではなく、真面目に向き合いたい話題を書きます。今回この記事にて僕が執筆したテキスト部分の全てについて、一切の著作権©️を放棄することを宣言します。今回ご紹介するサイトやネット記事を含めて、皆さんのお力で正しく情報拡散していただければ幸いです。そして、そのためにも今回は是非最後までお読みいただければと思っております。 新型コロナウイルス感染症が流行し、先日遂に日本でも7都府県

          新型コロナウイルス感染症流行と心のケアについて

          この時間までオンライン飲み会。色んな話題で熱が籠って、ゲラゲラ笑って、束の間のストレス忘れ。ストレス発散のお陰か、途中から打ち合わせっぽくなった。暇で暇で仕方がないけれど、だからこそ新しい何かを始めるには丁度良い。僕たちは手段と時間を持っている。 近日中にシェアできたら嬉しいな。

          この時間までオンライン飲み会。色んな話題で熱が籠って、ゲラゲラ笑って、束の間のストレス忘れ。ストレス発散のお陰か、途中から打ち合わせっぽくなった。暇で暇で仕方がないけれど、だからこそ新しい何かを始めるには丁度良い。僕たちは手段と時間を持っている。 近日中にシェアできたら嬉しいな。

          【創作】「記憶」

          Ⅰ.オモヒデ 頭に必死に入れ込んだり 心が勝手に撮したり ふわふわしてて ちょっとにがくて あなたしか見れず あなたのなかに其はいる 色んなところへ行ってきて 色んな人と出会ったね 色んな夢を見てきたね あなたをつくるその彩りは 出会った人のその影の 暖かな居所になるの Ⅱ.トラワレ 僕はにげたい 目を閉ざし、耳を塞ぎ、ベッドのなかに隠れこむ それでも奴からはにげられない 奴は僕のなかにいる 襲いかかるその波に揉まれた僕は 見たくもない映像を見せつけられる 「思い出し

          【創作】「記憶」

          「今年の桜は、ちょっと物憂げ。」 勝手に働く妄想はひとりぼっちの極みからか、はたまた立ち止まれぬ花見のせいか 桜は僕のことなどお構いなしに、すくとそこに在る ―――来年は、ワイワイみんなで君を観たいな。 物言わぬ桜へ勝手に願ってから、僕は誰もいない道へ一歩を踏み出した

          「今年の桜は、ちょっと物憂げ。」 勝手に働く妄想はひとりぼっちの極みからか、はたまた立ち止まれぬ花見のせいか 桜は僕のことなどお構いなしに、すくとそこに在る ―――来年は、ワイワイみんなで君を観たいな。 物言わぬ桜へ勝手に願ってから、僕は誰もいない道へ一歩を踏み出した

          コロナな世界でも、車が運転できなくても、僕たちはどこへでも旅に出ることができる。

          ※結果的に、僕の持病についても割りとガッツリ触れる内容となりました。苦手な方はまず♥️を押して(嘘ですごめんなさい)、そっとブラウザバックしていただけると助かります(最終的には明るい話しです、多分)。 最近、全くといって良いほど明るい話題がない。僕の身の回りも、テレビの画面から流れ出るものも。全く辟易とさせられる。仕方がないことなのだけれど。 しかもだ、最近の僕の体調がまぁまぁに芳しくない。そりゃそうだ。年度替えでやらないかんことのスケジュールはぐちゃぐちゃで、お陰で4月

          コロナな世界でも、車が運転できなくても、僕たちはどこへでも旅に出ることができる。

          本当に「書きたいことを書く」しかしてないから最近文体に情緒不安定さしかない件。僕は楽しいから良いんだけど、やっぱり統一感があった方が読みやすいのかな。あと、どんな文体が読み手・書き手双方にとって良いのか……しっくりくるところを模索中。どなたかアイデアください。

          本当に「書きたいことを書く」しかしてないから最近文体に情緒不安定さしかない件。僕は楽しいから良いんだけど、やっぱり統一感があった方が読みやすいのかな。あと、どんな文体が読み手・書き手双方にとって良いのか……しっくりくるところを模索中。どなたかアイデアください。

          ちいさな幸せな

          おとうふ普段買わないようなちょっと高めの豆腐が、99円均一セールに並んでた。買ってひとつ食べた。 電話久々に友と話す電話。深夜2時まで盛り上がる。 ひとときちょっと遅めに起きて、好きなものを作って食べて、YouTube見て、音楽聞いて、Twitter見て、本を読む。ごろごろごろ。 発掘つい開けるのを忘れていた、いただきもののクッキー。「掘り当てた」気分。 今日1日の、ちいさな幸せ。今だからこその、なにげない幸せ。 そっと抱き締めて生きていきたい 小さな幸せの お

          ちいさな幸せな

          何かひとつの出来事や話題について複数の人間が書き付けて、それを並べて眺めてみたい。共同執筆じゃなくて、各々が1つずつ書く。何を思いどう書くか、はたまたそこから思考をどう飛ばすのか。物書きの個性や思考が表れるし、そうやって生まれるハーモニーが、また重層的な表現へ転換されゆくだろう。

          何かひとつの出来事や話題について複数の人間が書き付けて、それを並べて眺めてみたい。共同執筆じゃなくて、各々が1つずつ書く。何を思いどう書くか、はたまたそこから思考をどう飛ばすのか。物書きの個性や思考が表れるし、そうやって生まれるハーモニーが、また重層的な表現へ転換されゆくだろう。