新年度だなんて、ただの区切れでしかないのだけれど。
私たちは、とかく時間に対して意味を与えがちだ。今日から新年度である。「新年度」が4月1日からか、2日からか、その辺りは認識がわかれるところではあるけれど、ともかく、昨日今日から、新年度を迎えるという前向きなメッセージや、抱負を述べる「呟き」と数多く接してきた。それはきっと、私だけではないだろう。
そんなことを思いながら昨日、私は所用へ出かけるさなかに多くの桜を目にしてきた。昨日はおよそ春とは思えない寒い1日で、すれ違った多くの人たちが分厚いコートをはおって、マフラーを巻いてい