「夫婦喧嘩」と「抽象化」
1年の同棲を経て結婚して、約6年。
なので、妻と7年近く一緒に生活しているのだが、最初の2年ぐらいはとにかく喧嘩が絶えなかった。
適切な言葉がないので「喧嘩」と書いているが、8割ぐらいは僕が一方的に注意を受ける状態。
この「注意」から、30代も半ばのいい歳で「反省」「抽象化」について意識したので言語化しておきたい。
「反省」を調べると、
普通のとらえ方や自分の普段の行動・あり方を振り返って、それでよいか考えること。
と出てくる。
35年間、普通に(すくなくとも僕はそう思っている)生きてきているので、「反省」したことはもちろんある。
ただ、体育会的な発想で、「量や反復は力になるっしょ」と深く考えられていなかったし、楽観思考から「まあまあ、過ぎたことは仕方ない」とも思っていた。
そんな僕なのだが、「なぜ10代にでこのことに気付けなかったのか」と残念に思っている喧嘩からの学びがある。
それが「反省」を「抽象化」して「応用」していく流れだ。
個別の事象についての反省
僕の場合、夫婦喧嘩(一方的な注意)は、毎回個別の具体事象から始まる。
・「遅くなる時は連絡して」って言ったよね
・なんでトイレの電気消し忘れるの
・「ゴミ出して」って言ったじゃん
・晩ごはんいらない時は連絡してよ
・洗濯物は裏返しにしないで
・ご飯食べながらスマホをいじらないで
etc.
なんともダメな夫だ。そして他の夫婦でもよくある喧嘩の原因かもしれない。
断っておくと、妻は至極まっとうな主張をしているし、夫婦の仲も円満だ。
僕は、注意を受けたからには、それの原因を考えるし意識もする。結果的に、同じ内容で注意を受けることは減るのだが、一向に注意される総数は減らない。
むしろどんどん、他の個別事象が出てくる。
いつの頃からか、「そもそもなんでそんなに注意されるんだっけ?」と考え始めた。出てきたのが、「反省」の行為が具体事象にひも付きすぎていたという答えだ。
「反省」を抽象化するということ
具体事象にひも付いた反省は、当然だが同一の事象の場合しか改善できない。
そこで、注意される理由を抽象化すると
「時間を大切にしたいから注意すること」
・「遅くなる時は連絡して」って言ったよね
・晩ごはんいらない時は連絡してよ
・ご飯食べながらスマホをいじらないで
「あるべき状態になっていないから注意すること」
・なんでトイレの電気消し忘れるの
・「ゴミ出して」って言ったじゃん
・洗濯物は裏返しにしないで
こういう整理ができる。
そして、僕はこれまでこの「抽象化」の作業を怠っていたなと気がついた。
上記の抽象化ができていれば、「使った工具を出しっぱなし」にもしなくなる。なんせ、それは「あるべき状態ではない」から。
つまり、「抽象化」したことで、「応用」ができるようになったのだ。
夫婦喧嘩の話をつらつら書いたが、スポーツでもビジネスでも人間関係でもおおよその流れは変わらないと思っているし、活かせる考え方だ。
なぜこんな簡単なことに気づけなかったのかというと、「抽象化」して応用しなくても、「量」の力技でなんとか生きてこれてしまったからだろう。本当にもったいない。10代からできてたら、全く別のところまで進んでいたかもしれないのに……。
もちろん、後悔したことでなにも変わらないので、気づけたことをラッキーだな思って過ごしている。
もし気づいていない人がいたら、気づいてくれたらなとも思って言語化してみた。
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