まぁまぁ、落ち着いて
といったら、
「うるせぇよ!いつもそうやって一歩引いてみてんじゃねぇよ!!」
と友人から間髪入れずに怒られて、怯んでしまったことがある。
中学の時の部活の最中で、怒ったのは仲が良く普段は優しい同級生。
何で彼がそんなに怒っていたのかは忘れてしまったが、後輩か同級生の部活中の態度だったか。
確実なのは、彼が明確に何かに怒っていてあたり構わずキレ散らかすのとは違っていたことと、間髪入れずに怒られたのは普段から自分が彼にそう思わせていたからだということ。
怒られるのはもちろん気分のいいことではないけど、その時は何か大きなハリセンでバチコンと殴られた感じがした。
そうか、オレは普段から話題の核心から逃げてるんだ、と気づいたのはその時が初めて。
先輩たちが引退して最上級生になって、当たり障りなく周りを取り持てるのがその役目だと思って無意識にそうしていたこと、
でもそれはただ線を引いて逃げているだけかもしれないこと、
それに気づいた気がしたこと、
いろんな衝撃があって、その一瞬だけはよく覚えている。今も彼の顔を思い出す。
あー逃げてるなぁと思った時、これをよく思い返す。ということはこれをわざわざ言語化している今は少し逃げ腰なのかもしれない。
ただ、この出来事を機に"よし、じゃあこれから逃げない!,と短絡的になってくれる素直な自分ではなく、とりあえず逃げている感覚を認識して、攻めれる時は攻めてみようと思えるようになったという、なんか取れる選択肢が弱々しくほんのり増えただけだった気もするけど。
なんなら今もそんなにレベルアップしてない気もするけど。
それでも、自分をよく見てくれる他者からのフィードバックって、それが取り繕わない言葉で純度が高いことって、すごく特別でありがたいことなんだと思った。
彼とは今も連絡を取ってるし、頻度は減ったけどご飯にも行く。
今も気兼ねなく相談のできる大事な友人です。
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