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ヴェノム ザ・ラストダンス
概要
シリーズ3作目。元記者のエディとエディに寄生した"シンビオート"と呼ばれるのヴェノムの活躍を描く。最終作っぽいタイトルにしてあるが実は次回作が匂わされている。
観劇きっかけ
一作目を劇場で観てからなんとなく観続けてしまっている。最初に観たのはTwitterかなにかのファンの勢いに期待してだった気がする。めっちゃ好きではないが面白さは感じる。
良かった点
近年にしては比較的短い時間でまとめたコンパクトさとある種の潔さは良かった。最後の戦いでシンビオート軍団が加勢してくれる場面は結構胸熱。
エディも十分変なやつだが、途中車に乗せてくれる宇宙人に会いたい一家が変すぎて、その中で素直さを出せず「本当は宇宙人が怖いんだ」と語る子供の恐怖にエディが大人らしく対応する点はなんだか良かった。最後にヴェノムがチョコレートをくれたことに感謝するところもなんだか沁みた。うーんポイント
仕方ない点かもしれないが、前作の続きから始まるのでストーリーに関する丁寧な振り返りが無いため、観劇前にちゃんと観ておいた方が良かった。その意味では単体としての面白さに欠ける部分があり、一見には優しく無い。
ヴェノムが凶悪ながらどこか憎めないところにユーモアを感じるのがこのシリーズの良さだと思うが、ユーモアの入れ方が足りないと言うより雑。突然カジノで顔馴染みに出会してスイートルームでダンスするくだりは面白い気もするが個人的には流れがよくわからず見せ方として勿体無い気がした。
あとはシンビオート軍団との交流が少なく勿体無い。前作でヴェノム以外のシンビオートについて焦点が当てられているのでもちろん新規感はないが、もう少し各キャラクターの個性を紹介するくだりを入れても良かったかもしれない。クライマックスのバトルが夜に行われていることも相まって、特性がよくわからないまま出てきて急に退場していった感じが強い。
あとは最初から匂わせてるラスボスみたいなやつが結局最後まで全然出てこないのもちょっと残念。ラストと銘打っておきながら結局本作を次回作に繋げる盛大なフリにしており、個人的には残念。次に繋げるにせよもっと今作を大事に描くことはできたと思う。