見出し画像

SWEET LOVE SHOWER 2024 Day2 参戦記②

 前回服装と交通手段の話をゆるく書いたらやたらに長くなってしまいました。
 今回は概要(今更?)とよかったこと・留意点について言語化を図りつつゆるく記録しておきます。自分のために残す感じなので、読んでいただける場合はお手柔らかにお願いします。

ちなみに前回書いたのはこちら:



ラブシャとは?

 そもそも①で書かんかい、というお話ですが。
音楽専門チャンネルのスペースシャワーTVが主催する野外フェスです。
 歴史は長く、1996年が初回、その後はしばらく日比谷公会堂で実施、2007年からはいまの山中湖交流プラザきららで開催されています。
 ちなみに2024年は35周年でした。

全体図

全体MAP

ステージは全部で6つ。
・LAKESIDE
 一番デカい。ビッグネームやヘッドライナー(その日の超目玉であり最終アクト)はここでパフォーマンス。入り口から近く、特に晴れていれば見通せる上、付近にも音が届く。シートが敷けるエリアもあるが早い者勝ちっぽくすぐ埋まる。

LAKESIDE 富士山が後ろに見える
近くより



・Mt.Fuji
 二番目にデカい。少し独立した雰囲気。エース級が登場する感じ。傾斜のついた芝のエリアで足元は比較的穏やか。このステージは他と比べるとステージ正面が他のエリアと繋がる通路や広場に面していないので、通りかかるだけでは音は聞こえるけどステージは見にくい印象がありました。

Mt. FUJI


・FOREST
 Mt.Fujiより一回り小さめ?だが、気骨あるアーティストが出演。フィールドも広いが足元はかなり田植え。フードコートを抱き、その周辺にも音が轟く。ここにもシートエリアがあり、LAKESIDEに比べると競争率が低い印象。入り口から遠いから?

FOREST

・SUNRISE TENT
 若手の注目バンド出演の多いステージ。会場内で唯一屋根がある。その分音をしっかり聞けるが音圧がすごい。心配な人は特に耳栓を推奨したい。

SUNRISE TENT 外からだとわかりにくいか、、


・GOOD VIBES
 SUNRISE TENTと同様だが、バンドだけでなくラッパーなど多種多様なジャンルが出演。一番奥にある。コーヒーやワークショップテントなどもあり、チルな雰囲気。

GOOD VIBES


・WATER FRONT
 LAKESIDEとMt.Fujiの間にある、水辺のバーのようなステージ。出演は1日あたりで最も少なく、キャパも狭めだが雰囲気的に歌唱力を主としたパフォーマンスが求められる、それに応えられるアーティストが採択されるっぽい。

WATER FRONT

 全体的にサマソニと比べると野外要素が各ステージの特異性を高めている感じがします。どのステージも素晴らしいですが、特に足元が悪くなるステージでは注意が必要です。
 また、ステージ間を移動するとなると特に雨天下では動きにくく、物理的距離以上の時間を見積もる必要があります。
 なおLAKESIDEとFORESTゾーンの間には川があり、それに沿って機材車などが通る道路もあるので車を通すために短時間ながら一時的に通行が制限されたりもします。フェスに慣れている人には自然と受け入れられていることですが、分単位・秒単位のスケジュールは全く上手く通らない、と言う点を改めて感じました。

 ざっと概要を書きましたが、ここからは素晴らしかった点を書きます。

素晴らしかった点

専用アプリ

 サマソニと同様に専用アプリがあり、個人的には便利に感じました。
 先述のマップもアプリのもので、現在地が表示されるほか、フードやワークショップのテントをお気に入り登録でき、それらがどこにあるのか簡単に見れます。事前に見て訪問先を考えていたので、ワクワクもしたし助かりました。
また、自分のタイムテーブルも作ることができます。
 webページで見るのと何が違うのかと言われればうまく言語化しにくいですが、情報が括られていること、表示をある程度カスタマイズできるのがいいのかも?

全体タイムテーブル
お気に入りチェックのみ表示のマイテーブル

 サマソニと比べてわかりやすくて良かったのは、各アーティストの映像を撮って良いかどうかがこのタイムテーブルに明示されていたことです。
 フェスでのアーティスト撮影はかなりセンシティブな問題で、主催ごとにスタンスが異なるようです。国内と海外でもまた違うようで、その辺まで加味するとかなり複雑。
 ただ今年のサマソニでは撮影禁止と出てるにも関わらずしれっとステージ中に撮ってる人も居て、それがステージのビジョンにも映し出されていたりしたので、なんだかなぁとモヤモヤする部分がありました。撮影したい衝動は分からんでもないし、アーティストごとにもスタンスは違うでしょうが、嫌がる行為はしないのが正解のはず。その観点ではこの表示はすごく分かりやすくて良かったです。

野外・自然要素の中で聴く音楽

 ステージはもちろん人工物ですが、それを取り巻くのはある程度整備された施設とはいえ、ほとんど自然要素。都市型と比べて開放感がありました。すぐそこに富士山が見える環境は関東の都市部で暮らす人にはかなり新鮮ですし、そこで音楽が聴けるのは特別な感覚を生みます。
 汚れる、濡れる、歩きにくい、、普段なら不便や嫌だと感じる要素も、非日常のフィルターを通して楽しめました。もちろん正しい装備で来ることがその土壌を作るので、失敗するとそれなりにダメージはありますが、それすら「今度はこうしよう」と前向きに思えるほど、根本には楽しめる何かがあります。

メシとのみもの

 いわゆるフェス飯。言わずもがな、美味いです。各店舗の努力はもちろん、野外で食うのがやっぱり美味さを引き上げるんでしょうか。
 メニューは様々、片手で食べれるものから本格的な麺類、映えそうなスイーツまで。
 ラブシャ自体もキッチンを出しており、アーティストとのコラボメニューもあります。今回はラブシャのクラフトビールも出ていて、Day2はなんと正午あたりで売り切れたみたい。もう一杯飲めたら嬉しかったので、またやってくださるならストック増やしてもらえるといいなぁ。
 ちなみにほとんどの店舗で電子決済が使えますが、どうしても電波が悪くなることはあるようで現金払いをお願いしますと呼びかける時間帯もありました。多少は現金を持っておくと良いかもしれません。

 一方で各店舗のテントは軒先が短いというか、注文で並んだり提供まで待機するスペースのところまでは屋根がないこともあり、雨が降ると一気に客足が減っていました。ちょっと可哀想でした。野外だから仕方ないけどね、、
 雨がめっちゃ降ってくると冷えてくるのですが、温かいメニューも少ない印象を受けました。そんな中、低体温症になりそうなところを山形のあったかいなめこそばに心身を救われたのは忘れません。無心でがっついてしまい写真は撮り忘れたけど。。

ハンバーガーなど食べやすいものも。美味。

ネック・留意点

ここからは初心者の観点で参加するのに感じたハードルやネック、留意しておくと良さそうなことを記載します。

辿り着くまで

 すごく遠いわけではないですが、関東側から行くにしろ、関西から向かうにしろ、鉄道での直通ルートはありません。途中までは鉄道でいけても、どこかでバスか車を使う必要が出てきます。
 自家用車で行けば解決するかなと思っていたのですが、台風の影響で通行止めがかなり発生していたようなのでそうなると参戦が難しくなるのだと感じました。行けることすら本当に幸運なのかもしれません。今回はオフィシャルツアーに助けられましたが、絶対参加優先するなら前日から入るのが一番良いのかも?

雨避けが少ない

 野外なので雨とは共存することが前提かなと思いつつ、かなり強い雨が降ってきた時には雨宿りしたい、でもそれができるエリアがかなり限られます。
 LAKESIDEとFORESTは大きなテントがありますがそれ以外には(SUNRISE TENTを除けば)なく、もちろんテントは雨やどりピープルでギュウギュウでした。
 地盤やその他の制約があるのかもしれませんが、GOOD VIBESエリアにも中規模テントがあるといいなと思いました。
 水捌けは全体的にかなり悪いので田植えになるんだなぁと痛感しました。完全なドライエリアが作れると快適そうですが、それも争奪戦になると微妙だから今のままがいいのかなぁ。
 ちなみに、有料のベンチやラウンジも設定されているので、課金すれば快適にはなるみたい。課金ベンチは入り口側テント内で、特に希望者多数で抽選になる感じなので、取れたらラッキーみたいな扱いっぽいけど。
 ちなみにFOREST側のテント内ベンチは誰でも使える仕様で、雨が降っていない時は空きもありました。ただ台風キャンセル勢が一定いたことを考えると、天候が良かったらそうでもないのかも。参戦パーティー構成などにもよりますが、どこまで課金するかは悩みどころです。

ご飯問題

 フェス飯がどれだけ美味くても雨には勝てません。先述のとおり雨宿れる場所が少ないため、雨天時は食べるのも一苦労。雨トッピングが漏れなく付いてきます。麺や丼ものはラップをかけてくれたりします。
 混み具合は店舗によりけりではありつつさほどひどくはなかった印象ですが、午前中11:00までは落ち着いてました。早めに着いて散策がてら腹ごしらえが出来ると円滑でストレスフリーかもしれません。ちなみに2024はローソンもテントを出していて、多少フェス価格ながらおにぎりなど馴染みのものを販売されていました。

 

 以上、初参加しての所感です。
 おそらく経験者の方が見ると更に快適に過ごすための工夫点や言及できていないポイントもあろうかと思います。2025以降はまた変わる要素もあるだろうし、あくまで参考ということで。

 いずれにしても35周年の実績に裏打ちされるものを感じつつ、アップデートの気鋭も感じられるフェスでした。近年でかなり増えたフェスの中で存在感を放っている理由も分かりました。
 しばらく雨に打たれるのは嫌ですが、来年も参加したいなぁと思える魅力がありました。体力をつけておきます、、

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?