君たちはどう生きるか
概要
宮崎駿監督作品。「風立ちぬ」から10年ぶり。同名の本からタイトルを拝借している。公開前どころか公開後しばらくするまで全く広告活動がなく、内容について一切が謎のままという非常に珍しい作品となった。観劇きっかけ
SNSを筆頭に入ってくる情報のシャットアウトが難しく、とにかく誰にもネタバレされたくない一心で公開からすぐ観に行くことにした。ジブリ作品は有名どころを含め結構観ているがたぶん人並みの域を出ない。最も好きなのは千と千尋の神隠し、最もうーんと思ったのは風立ちぬ。
時代は戦争中、主人公の男の子が疎開先?で出会う、現実とファンタジーを行き来するような感じのちょっと変な冒険物語。よかったところ
いろんな人が似たようなことを言っているが、「知っている食材を聞いたことのない調理法でバンバン出してくるフルコース」という感じ。疑問に思うことは多いものの、個人的には引っかかりや置いていかれることは無く、楽しめた。最初から監督が説教全開モードで観客が怒られるのかと思っていたが、全くそんなことは無かった。うーんポイント
端的に言えば過去のジブリ作品を知っている前提だからわかった、楽しめた感じがしていて、"本当の一見さん"にはかなりついていきにくい内容だったんじゃないかと思う。最後の方の場面で出てくる"13個の積み木"を含め、物語というよりは宮崎駿のエッセイを再構成したもの(あくまでエッセイではなく物語りになってはいるんだけど)に感じられた。
また、個人的にジブリの作品は物語が丁寧に展開されていくタイプだと思っていたが、今回の作品はかなり展開が早く、説明不足な感じが強い。あえてそうしたのではないかと感じるほど。自分自身は「ジブリを知らない」という状態に自分を戻せないが、もし何も観たことのない、それこそトトロを見る前の自分のような子供がこの作品を観て何を思うのかはすごく興味がある。
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