儲け話が好きな社長たち
こんにちは、田辺です!
ぼくは、経営に関わる全般のコンサルティングもしているんですが、クライアントと仲良くなってくると、だいたい次のようなことを言われます。
「なんかいい話ない?」
または
「お、なんかいい話でもあるんですか?w」
特に、クライアントと顔を合わせるタイミングで言われることが多いです。なので、会話の切り口ていどで話されてるんで、クライアントからしても雑談のつもりであることがほとんどです。
この言葉が聞けると「お、あるていど信頼関係を築くことができたのかな?」と思えるので、ぼくにとって一種のバロメーターになってるんですが、同時に「やっぱみんな好きだな〜」とも、思います。
確かにビジネスをしてたら『いい話』というのはたまに現れます。
ですが、そのいい話が本当にいいことにつながるパターンは、ほとんど存在しません。
なぜなら、科学性が一部破綻しているから。
いい話というのは、通常のロジカルで考えるとありえない結果が生まれるから、いい話なんです。
例えばよくあるのが、「最近は〇〇をすれば集客できるみたいだから、やってみませんか?」というものです。
今まで聞いたことがないし、確かにやってみないとわからないし、何やらいい結果が生まれてるみたいし。
なんかいいことが起こるかもしれない!
こんな風にいい話には、だいたい希望的観測で乗ることがほとんどです。
確かに奇跡が重なって『思いがけないいい事』が起こるかもしれません。その可能性はゼロじゃありません。ですが、いい話というのは見方を変えると「自分じゃできないことが起こる」という側面もあります。
となると、完全に自分じゃコントロールできない。つまり、モノゴトの進捗は完全に相手に委ねることになるということです。
なので「そんな話は聞いてない!」とか「くそ、これじゃ言いなりじゃねぇか」などということが起こるんです。
正直に言いますと、ぼくも『いい話』には、つい敏感に反応してしまうクチです。
仮面ライダーBLACK RXのように、どんなに逆転不可能な場面に陥っても「その時、不思議なことが起こった!」と画面いっぱいに光があふれて、なぜか一気に優位になる。
こんなことが起こらないか、考えてしまうときもあります。
ですが、ビジネスは科学的でなければなりません。つまり、数値や論拠を用いて、なぜ自分で再現できるのか説明できなければならないのです。
さて、今日もコツコツやっていきましょうか。
田辺輝恭