働きアリの法則
2:6:2の法則って聞いたことありますか?
働きアリの法則とも言われたりするんですが、これは1つのコミュニティのパワーバランスを示す法則なんですね。
どんなものかというと、2:6:2の最初の2に入る人たちは、ハイパフォーマーとして仕事をこなしてくれる。次の6に入る人たちは、働いてくれるのは働いてくれるけど、パフォーマンスが高いわけでもない。で、最後の2に入る人たちはお荷物的ないわばトラブルメーカーのような役回りをするというものです。
さらにこの法則の驚くべきところは、下位の2割の人々を除外しても、上位8割の中から新たなトレブルメーカーが生まれるというものにあります。
なので、どんなコミュニティであっても、必ず一定数のお荷物人間というのは存在するというわけなんですね。
なのですが、、、
だからといって、下位2割の人たちは使い物にならないから、存在すること自体がウザいのを我慢しないといけないのか?というと、そういうわけではありません。
彼らは、その仕事においては下位2割となってるかもしれませんが、他の仕事となると一気に上位2割に食い込む可能性があるのです。
例えば、、、そうですね。そろそろ忘年会シーズンじゃないですか。
で、その忘年会で盛り上げ役になったり、キッチリ幹事として回すことができる人物ってのは、意外と仕事の能力は低めの人だったりしませんか?
そうなんですよ。
他にもこんな感じで、若いのに作業仕事は苦手。いつもミスしてばっかり。だけど、管理職の人がやるようなマネジメント業務は意外と得意だという人って、結構いたりするんですよね。
しかも、いつも下位2割にいる人というのは、自分が活躍できる場所ができると嬉しくてたまりません。なので、こちらがいちいち指示しなくても、細部まで気を回してくれることも、よくあることなのです。
なぜなら、自分の居場所を作りたいという社会的欲求と、誰かから認められたいという承認欲求がミッチミチに満たされるからです。
管理者としては、仕事ができない下位2割の人たちを認めてあげるのは正直言って難しいと思います。管理職としての自分の意思と反する行為とも言えるでしょう。
ですが、下位2割の人たちが化けるとしたら、自分の居場所を作りたいという社会的欲求と誰かに認められたいという承認欲求を満たしてあげるしか方法はありません。もしくは、テストとして全く違う仕事や環境を与えてみるかです。
要はダメな人は何をやってもダメということは滅多にありません。なので適材適所という視点で、いろいろと対処してあげてみてください。
きっと大化けする瞬間がでてきますよ。
田辺輝恭