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ぼくが行政を信じれないわけ
「うわぁ!あそこに屋根があるぞ!」
「濡れる濡れる!運ぼう!」
昨日の夕方、ぼくが住んでる地域ではゲリラ的に雨が降ってきました。
その時のぼくは、主宰したセミナーがちょうど終わったところ。セミナーの終盤にも確かに「なんか外が賑やかだなぁ」と思うところがあったんですが、いざ外に出てみるとカボチャのお面をかぶったり、オレンジ色のマントをつけた子供たちが、大雨の中右往左往と走り回ってたんですね。
「うわぁ!あそこに逃げよう!」とか叫びながら。
というのも、その日はぼくが住んでる地域の商店街のハロウィーンパーティの日だったんです。
その日のぼくは、とある楽器屋さんの2階にある部屋を借りてセミナーをしてたんですね。なので、1階に降りて「お部屋ありがとうございました〜」と声をかけようと顔を出してみると、楽器屋さんの店主さんも急な大雨にてんやわんやしてましたw(しかもダンディないいおっちゃんなのに、児童が作ったような可愛い魔女の帽子をかぶったままw)
忙しそうにしてたんで挨拶も早々、すぐその場を離れたんですが、多分ハロウィーンパーティは予定通り行われたんだと思います。雨もすぐ止みましたし。
でも、このように市民の力、地域の力を合わせてイベントをする姿を見るのは、いつだっていいものですよね!
例えば、地方だとよく見ると思うんですが、町内のお祭りなんかもそうです。ぼくが住んでる地域では大体10月の上旬にやるんですが、子供たちが神輿を運んだり、天狗のお面をつけたりして、町内のお家1件1件を回っていくんですね。
で、1年間の無病息災や商売繁盛を願って、家の中に神輿を丸ごと突っ込んで「わっしょい!わっしょい!」と賑やかすんです。
まあ、これはほんの1例にすぎないんですけど、市民・民間の力で行うものというのは、ぼくはとても可能性があると思っています。
他にも、福岡市なんかもそうですよね。
福岡市は、地方活性化の成功例として世界的に有名になってますが、その基盤となってるのは市民の力が大きいです。
例えば、天神ソラリアとかキャナルシティ博多とかです。これらは、民間企業が始めたプロジェクトですよね。民間主導で積極的に都市開発に手を出して、成功した事例です。しかもキャナルシティはどうかわからないんですが、天神ソラリアは地元資本で開発を進めて、メッチャ優れた結果を残してますよね。
でも、そんな快進撃を進める福岡市でも、開発に失敗した商業施設があります。それは、博多リバレインというものです。
もしかしたらご存知の方もおられると思うんですが、博多リバレインは民間じゃなくて、行政主導で開発された施設です。しかも行政らしく、再開発費用を1000億円近く投資するなどして、かなり大規模なプロジェクトとして開始されました。
ですが、行政らしい傲慢な家賃設定や、めちゃくちゃな利用ルールなどが足を引っ張って、博多レバレインに入れる企業を集めることができませんでした。なので、仕方なしに海外の高級ブランドのアンテナショップを集めまくったんですが、九州に住まわれてる方々の価値観とは全く合わなかったんですね。
なので、1000億円の投資をしたにもかかわらず、そのまま経営破綻。その親会社も影響を受けて80億円近い負債を抱えたまま破綻しました。
全国的に言えることなんですが、やっぱり行政主導の都市開発、仕掛けというのはどうしても失敗する傾向にあるんですよね。
結局、博多リバレインも民間企業に引き渡されて、今はそれなりの賑わいを作ってるみたいです。
確かに行政、お役所さんには彼らなりの考えがあると思うんです。実際に、行政といってもその1人1人はとてもいい方々ばかりです。でも、どれだけ都市開発の主導を握ろうとも、実際に街に出向いて街を活性化させるのは市民一人一人です。
なので、『行政』という鎧をまとってお高く留まってたんじゃあ、何にもなりませんよね。
田辺輝恭
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