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ヒエラルキーとホラクラシー
ぼくはよく、アマゾンプライムビデオを利用します。
アマゾンプライムに入っていたら見放題になるビデオサービスなんですが、先日はプロフェッショナルの流儀をみたんですね。
とはいえ、いくら見放題だからといっても観れるものは限られてますし、なんなら公開されてるプロフェッショナルの流儀のコンテンツもかなり古いものであることがほとんどなんですが(苦笑)、その中に鈴木敏夫さんのものがあることを発見したんです。
鈴木敏夫さんは映画プロデューサーの方でして、宮崎駿さんを世に広めた人物として有名でして、確か今はそのスタジオジブリの代表取締役もされてるんじゃないかと思います。
で、そんな鈴木さんが『ゲド戦記』を手がけていた頃のコンテンツが配信されてたんですが(これだけでどれだけ古いかわかるはずw)、その中でも『雪駄』のエピソードが印象に残ったんですね。
いや、確かに他にも印象に残るエピソードや教訓はあったんですよw。
でも、今回はあえて雪駄に注目して、思うがままにnoteを書いてみたいと思うんです。
鈴木敏夫さんの代名詞になってるんでしょうか、、、番組の開始からナレーションは『鈴木といえば雪駄』みたいな言い方をされていました。番組パーソナリティの茂木健一郎さんはそこに注目して「鈴木さん雪駄を履いてますが、独特の音がするじゃないですか。そうしちゃうとスタッフさんとかが「あ、鈴木さんが来た」なんて動揺してしまうんじゃないですか?」というような質問をしたんですね。
すると鈴木さんはすかさず「よくわかってますねw」という返事をしたんですね。
鈴木さん曰く、どうやら雪駄をわざと履いて独特の音をたまに出しながら歩かないと、スタッフにも気づかれないで忘れ去られるかもしれないから、、、とのこと。だから雪駄を履き続けているとおっしゃってたんですね。
でも、、、ですよね。
ぼくたちからの感覚としたら「んなこたぁなかろう」って感じじゃないですか。
だって、あのスタジオジブリをまとめている鈴木敏夫さんですよ?ちょっと会社に出る日が少ない時があるとはいっても『忘れ去られる』ということはないと思うじゃないですか。
でも鈴木さんからするとそうなんですよ。
で、ぼくがここで言いたいのは「だから、みんな雪駄を履こうぜ!」ってことじゃありませんw そうじゃなくて、やっぱりどうしても、社長と従業員には気持ちのズレというのがどうしても生じてしまうということなんです。
社長というのは、どうしても上の人という見方をされがちです。
確かに2代目3代目として引き継げば、重鎮の従業員からは赤子同然のようにみられるかもしれませんがw、そうじゃない人にとってはやっぱり社長は社長なんですよね。でも、肝心の社長というのは「自分はそんなに立派なもんじゃない」と、そこらにいる人と何ら変わりがない人物と思い込んでしまう傾向があります。
だから、従業員としては丁寧に接してしまう。社長としては親近感があまり感じれないから、どうしても孤独感を覚えてしまうという乖離が起きてしまうんです。
で、この鈴木敏夫さんの雪駄も、ぼくはこのパターンに入ってるんじゃないかな?と思ったんですね。
とはいえ、このようなヒエラルキー型の組織にもたくさんのメリットがあります。その反面デメリットもありますし、最近では従来のヒエラルキー型組織じゃなくてホラクラシー型の組織をあえて作るという会社も増えてきています。
でも、結局いえるのはヒエラルキー組織だろうがホラクラシー組織だろうが、どうしても社長と従業員の間には大なり小なり乖離が生じてしまうということです。
「まぁ自分なんか所詮、、、」と目を背けるのも結構なんですが、現実は受け止めていきたいですね。
田辺輝恭
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