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やりきれないことは自分から切り捨てるのも大事

やりたいことって山ほどある。だけど、それら全部に手をつけることはできない。たとえ手をつけることができても、納得いくレベルまでやり切るのは到底無理。

水墨画を描いていると、時々無性に色のある絵も描きたくなります。他にも、世の中にはたくさんの娯楽があって綺麗なものがあって、できることなら自分の手でやってみたいと思ってしまう。

だけど、性格上、ちょっと体験しました、やってみましたじゃ気が済まない。ある程度のとこまでやりたくなってしまうし知りたくなってしまう。

でもやりたいことをやらないのってちょっと諦めた感があったりしませんか。諦めじゃなくて「取捨選択」なんです。


■軸は何かを考える

色のある絵を描きたくなっても、ハンドメイドとかやりたくなっても、やっぱり今、太くしたいのは水墨画。水墨画だから顔彩使って色を使うこともたまにはあるけれど。

だからたとえ他のことに興味が湧いてもちょっとした遊び程度にとどめるか、最初から手をつけない。もしそれが、水墨画に活きることなら手を付ける。そういう取捨選択をしています。

私の軸は水墨画。そこに活きることなら真面目に取り組むし、そうじゃないならしない。

■まだ何一つ極めてなんかない

極めるなんて大袈裟ですが、これって死ぬまでに何か納得できることがあったらラッキーなんじゃないかって考えてます。自分の作品や残したものに「これが最高」って言える瞬間なんて来るかどうかわからない。

都度都度、その時の全力はぶつけてるけれど、人生において「最高作品」がどれかなんて死ぬまでわからないし、もし今そんなもの描くことができたら、水墨画をやめちゃうんじゃないかな。

まだまだ道なかばです。

そんな中で、ちょっと興味を持ったからって誰かがお仕事としてやっている領域のものを中途半端に手を出せない。だってそこまでなるには、勉強したり技術をつけたりたくさんの時間がかかるから。

そこですごくやってみたいなーって思った時に天秤にかけたり自問自答します。

水墨画よりやりたいか
そこに時間をかけて水墨画に影響はあるか

この問いかけをする時点で、答えは決まってるんですけどね。だって、本気でやりたかったら考えるまでもなく、行動に出てるはずだから。

■できないことは人に任せる

最近、サポートしてくれる人がいるのでとてもありがたいです。それとは別に常々思っているのは、できないことは既にやっている人に任せるということ。

私はアナログで水墨画を描いているので、デジタル表現はちんぷんかんぷんです。それを一から勉強するなんて膨大な時間がかかるし、かけたら水墨画が疎かになってしまう。自分でできたら素敵だなと思うものの、毎日デジタル表現と向き合っている人に頼った方が、表現も技術も知識も、代替案も、いいものが出てくるに決まっています

そういうのをミックスしてコラボしてたくさん掛け合わせて表現した方が絶対に幅が出るし、発見が多いはず。

全部を自分でやらないことは結構重要。一人でできることには限りがある。

タイトルに「自分から切り捨てる」と書きました。自分からは切り捨てるけど人に頼るという選択はできるんです。

■やりきれないことは来世に

これは単純に言い聞かせている言葉。今の世の中、インターネットによって発表の場が増えました。ちょっと手を伸ばせばできることは山ほどあって「もしかしたら」ってチャンスもあるように見えてしまいます。

もしかしたらこっちのが向いてるかも
もしかしたらあっちに応募したらとおるかも
もしかしたら向こうの方がチャンスが多いかも

情報がいっぱいあるから選択肢もいっぱい。でも闇雲に手を出すことなんて簡単にできちゃいます。その結果全部ちょっとかじっただけなんてことにもなりかねません。

いろんな情報に流されそうになったら「来世にやろう」と思うことにしています。スピリチュアルとかそういうのでは全然ないです。軸をぶれさせないために、今できるほどのリソースないよって自分にわからせるためです。

■まとめ

こういう指針というか、方向性を持つと、間接的に水墨画に活かせることでも「この辺までできればいい」という判断基準ができてきます。これ以上やっても、今の自分には意味がないという基準です。

芸術にまつわる知識とか、これをすると画力が上がるとか「あったに越したことはないが、必ずしも必要ではない」ということがある。そういう部分を切り捨てることで、自分のフルコミットしたい部分に時間や労力をかける。

時間と体力があり余っているなら全部やっていいけれど、時間も体力も限界があるので、こういう人もいるよくらいの参考になったら幸いです。

そうやって今後も軸を太くしていく所存です。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
ではまた。

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