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小鼓のお稽古について①
この度
— 田邊恭資 (@takimaturi) March 27, 2021
『はじめての能楽お稽古』
と題しまして、合同での体験教室を開催します。
お好きなパートを選んで六回お稽古ののち合同発表会、料金は三万円(税込)です。
お問合せお申込は、下記のリンクのアカウント、またこのアカウントでも承ります。
ご参加お待ちしております。https://t.co/QDXcNGbjuV pic.twitter.com/uUqTvvcLk0
ひな祭りが済んでもうかなり日がたちましたが、このたび能楽の五人囃子で合同ワークショップを開催することになりました。
6回のお稽古で一曲を仕上げて発表会、という短期集中プランです。
それに関連して、この機会に能楽小鼓のお稽古について、個人的に普段考えていることを少し書いてみたいと思います。
お稽古に見える方の動機は様々です。
すでに能の謡を習っていて拍子のことも知りたくなった、能や歌舞伎を見ていて興味を持った、美術館でお道具を見て素敵だと思った、とにかく一度アレをポンと鳴らしてみたい、友だちに誘われた,etc.
それら、最初の動機は何でもよろしいのです。優劣とか、純不純とか言ったものはありません、たぶん。
では、誰に習うか。
まずは鼓の音色以上に、掛け声が肌に合うと感じられる人を選ぶと良いと思います。
鼓の稽古に行くようになると、おそらく師匠はあまり鼓を打ってくれません。鼓を打つのはお弟子の方で、師匠は謡をうたい、鼓以外の楽器をあしらうことになります。
ですから小鼓のお稽古とは、実は師の謡の声を聴きに行くことだ、と言っても良いでしょう。そして、能の打楽器奏者の掛け声と謡の声は、密接につながっています。
ただ、能では「美声のわりに良くない」「悪声だけど素晴らしい」ということはいくらでも例があります。「美声に名人なし」という格言すらあるくらいです。
だから「美声の人」ではなく、あくまで「声が肌に合う人」が良いのではないかと思うのです。