【決算発表】2Q過去最高売上高・過去最高益! 2ケタ成長を達成 ~決算のポイント解説~
皆さま、こんにちは。
タナベコンサルティンググループ(以下、TCG)IR担当です。
2024年11月12日に、2025年3月期第2四半期(中間期)の決算発表を行いました。
開示資料は以下よりご覧ください。
・決算短信
https://pdf.irpocket.com/C9644/Bv1s/Iu3n/uV3q.pdf
・決算説明資料
https://pdf.irpocket.com/C9644/Bv1s/Iu3n/zap1.pdf
また、今回の2025年3月期第2四半期(中間期)より、英語版決算説明資料の同時開示を実施しております。今後、海外投資家の皆さまへのIR情報の発信もさらに拡充してまいります。
・Supplementary Materials for the Second Quarter of the Fiscal Year Ending March 2025 (1H)
https://pdf.irpocket.com/C9644/Bv1s/WaaO/cWvW.pdf
詳細については、決算説明資料をご覧いただければと思いますが、ここではよりわかりやすく、ポイントを絞ってご説明いたします。
1.決算ハイライト
第2四半期(中間期)決算は、
・売上高6,664百万円(前年同期比:11.1%増)
・売上総利益3,183百万円(売上総利益率:47.8% ※前年同期比+1.7pt)
・営業利益796百万円(営業利益率:12.0% ※前年同期比+2.2pt)
・親会社株主に帰属する中間純利益507百万円(前年同期比44.9%増)
となり、売上高および各段階利益ともに増収増益となり、売上高・利益ともに過去最高を更新しました。
売上高については、各経営コンサルティング領域において、主要顧客である中堅企業や大企業、中規模企業からのニーズの高まりを受け、高付加価値のコンサルティング契約が増加しました。その結果、上方修正後の業績予想を上回る結果を達成しました。
営業利益については、増収に伴う売上総利益の増加に加えて、職場環境の改善や社員増加への対応として、当初上半期に予定していたオフィス環境への投資が下半期に後ろ倒しとなったことにより、上方修正後の業績予想を大きく上回り、営業利益は31.6%の増益となりました。
人的資本投資に関しては、引き続き、様々な業界での実務経験を持つ人材の採用を強化しています。また、グループ全社員向けのデジタル教育コンテンツ「TCGアカデミー(企業内大学)」を通じて、プロフェッショナル人材の早期育成を図っています。さらに、「健康経営優良法人2024(大規模法人部門)」認定企業として、DE&Iの実現に向けた取り組みを推進し、社員の活躍と定着を進めています。
デジタル・DX投資に関しては、健康経営を推進するための働く環境およびシステムへの投資を積極的に行い、業界水準を上回る高い定着率(約90%)を実現しています。
また、経営コンサルティング領域ごとのメソッド開発やコンテンツ開発、経営オペレーションの実装・実行における業種別のプロフェッショナルDXサービスの開発を強化しています。さらに、社内用のChatGPTシステムや契約書レビュー等、AIの開発・活用を推進しています。
2.経営コンサルティング領域別概況
全ての経営コンサルティング領域で増収を達成しました。
<ストラテジー&ドメイン>
物価上昇が常態化し、経営環境が変化する中で、「長期ビジョン・中期経営計画の策定・推進」や「事業ポートフォリオ戦略の立案」といったコンサルティングテーマが好調に推移しています。
また、日本国内市場の成熟化および縮小により、既存事業や既存市場における戦略だけでは持続的成長が困難となってきています。このため、「新規事業開発」や「グローバル戦略の策定・推進」「ビジネスモデル変革」「ビジネスデューデリジェンス(M&Aコンサルティング)」といったテーマへの需要が増加しています。さらに、行政/公共案件も増加傾向にあります。
<デジタル・DX>
特に業績好調な企業では、将来投資としてのデジタル投資意欲が非常に高くなっており、「IT化構想・DXビジョンの策定」から「ERPシステムの導入・実装」、「マーケティングDX(デジタルマーケティング・セールスプロセス変革等)」 「ブランディングDX(Webサイト・SNS)」等のコンサルティングテーマが好調に推移しています。
また、組織全体でDXを推進する企業や生成AIの活用を推進する企業も増加しており、「DX研修(リスキリング)」「システム開発」「データマネジメント」等のテーマへの需要も拡大しています。加えて、新たにグループに加わった株式会社Surpassの業績(2024年9月の1ヶ月分)も寄与しています。
さらに、様々なITテクノロジー企業とのアライアンス拡大に伴うプロフェッショナルDXサービスの開発や共同セミナー・イベントの開催、共同提案等が増加しています。
<HR>
物価上場が常態化してきた経営環境の変化や人的資本経営の広がりに伴い、「人事処遇制度の再構築」や「アカデミー(企業内大学)の設立」「ジュニアボード(次世代経営チームの育成)」「サクセッションプラン」「女性活躍/DE&Iを推進する組織デザイン」等のコンサルティングテーマが好調に推移しています。
また、2024年問題等の経営環境・労働環境の変化に伴う人材マネジメントの見直しニーズも増加しており、「組織・人事戦略の策定・推進」「人材育成」「タレントマネジメント」「HR KARTE(人材アセスメント/HRテック)」「働き方改革」等のテーマも増加しています。加えて、新たにグループに加わった株式会社Surpassの業績(2024年9月の1ヶ月分)も寄与しています。
<ファイナンス・M&A>
後継者不足を背景に、第三者承継も見据えた事業承継に関連するニーズが堅調であり、「ホールディングス化・グループ経営」「クロスボーダーを含むM&A一貫コンサルティング(戦略策定からFA、デューデリジェンス、PMIまでを一貫支援)」「事業承継」等のコンサルティングテーマが好調に推移しています。また、上場企業において企業価値向上に向けた支援活動が活発化しており、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた「企業価値ビジョン(IRも含む)」「コーポレートガバナンス・コード対応」「資本政策」等のテーマも増加しています。
<ブランド&PR>
BtoB企業や周年・事業承継を迎える企業が、パーパスやブランドの構築、グループブランディング等を検討する傾向にあり、「ブランドビジョンの策定」「クリエイティブ・デザイン」「戦略ブランディング・PR」等のコンサルティングテーマが好調に推移しています。
また、リアルイベントや展示会、店頭施策等のニーズが復調したことにより、 「メディアPR(Global PR Wire(海外向けプレスリリース配信サービス)等)」「コンテンツマーケティング」「リアル×デジタルのハイブリッドプロモーション」といったテーマへの需要が増加しています。
3.業績見通し
2025年3月期通期の連結業績予想も9月11日に上方修正を行いました。
・売上高 14,000百万円(前期比9.9%増)
・営業利益 1,485百万円(前期比47.0%増、営業利益率:10.6%)
・親会社株主に帰属する当期純利益 800百万円(前期比24.8%増)
中期経営計画では、2026年3月期の売上高を15,000百万円と計画しています。そのうち、13,000百万円は既存事業の成長、2,000百万円はM&Aで実現していきます。経営コンサルティング領域を引き続き、強化・拡大させ(特にデジタル・DX領域)、計画達成を目指します。
4.配当金
株主還元方針として、以下の3点を掲げています。
・連結総還元性向 100%を目安
・DOE(株主資本配当率)6%以上
・機動的な自己株式取得
2025年3月期の配当金については、9月11日に配当予想の修正を行い、年間配当金を47円(前期比+3円、配当性向96.7%)、総還元性向134.2%を計画しています。
今後も株主の皆さまの期待に応えるべく、積極的な利益還元に取り組んでまいります。
最後に
最後までお読みいただき誠にありがとうございます。
今後、12/18(水)日本証券新聞社主催IRセミナーに登壇予定です。
代表取締役社長 若松 孝彦から、経営コンサルティング事業の内容や競合他社との違い、当社の強み、中期経営計画の進捗、今後の成長戦略等についてご説明いたします。ぜひご参加ください!
IRに関するお問い合わせは、以下お問い合わせフォームよりご送信ください。
また次の記事でお会いしましょう!
<ご留意事項>
本記事は、情報提供のみを目的としており、有価証券の販売の勧誘や購入の勧誘を目的としたものではございません。