カルダノが提供する「RealFi」は破壊的な金融イノベーションになる予感
ソラナやイーサリアムも好きだけど、カルダノはもっと好きです。カルダノadaは、魅力的なプロジェクトを多数抱えています。その中でも「RealFi」はブロックチェーンの特徴をフルに活用した、新しい金融の波を起こしてくれそうな予感を感じさせてくれるプロジェクトです。
新興国で生活するクレジットリスクが高い人むけのマイクロファイナンス の整備は、これまでにも途上国の企業や政府が整備を試みてきました。しかし、いまだに銀行口座を持っていない人は大勢いますし、お金を借りてビジネスを起こすことはさらにハードルが高いの現状です。
新興国でのマイクロファイナンスが浸透しない理由の1つに、信用リスクの高い一般市民に対して、銀行が与信や融資をできないことが挙げられます。なぜ信用がないのかといえば、新興国が抱える政治的なリスクの影響を受けていたり、土地や財産の所有権における法律が未整備なことがあげられます。
この問題について、記録したデータを改ざんできなくする技術、ブロックチェーンを使ってデジタルIDを普及させようとしているのがカルダノの「Atala PRISM」というプロジェクトです。
本来ブロックチェーンの正しい運用とは、こういう問題を解決するためにあるのではないかと思います。分散型金融は、政権が安定していない政治的リスクの高い国家に住んでいる市民にとっては、法定通貨のリスク回避先として必須になっていくのでしょう。
現在私たちが使っているDefiは、仮想通貨を使用して魅力的な利回りを得るためのだけのツールになっています。けれども将来的には、ブロックチェーン上に記録されたデジタルIDを利用することによって、銀行を通さずにお金を借りたりする機会も増えるかもしれません。
中央管理者がいない分散型金融は、KYCを規制しようにも対象がいないのでマネーロンダリングの矛先になりやすいです。またハッキングリスクで預けた資金が戻ってこないこともあります。さまざまな課題を抱えてはいますが、管理コストやリスクと利用者のメリットと天秤にかけても明らかにメリットの方が大きいです。
RealFiは、金融への新しいアクセス方法を本当に必要としている人々を対象としたリアルな金融であり、DeFiにしばしば欠けている、リアル(現実的)な価値を創出するものです。
そして、これが実現してくると与信審査にコストもかからなくなるので、これまでの伝統的な金融組織は、いよいよ仕事を奪われていくかもしれません。お金を借りたり預けるだけの金融ビジネスの終焉は近いのかもしれません。
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