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マキタのクリーナー用スタンドを自作

マキタのコードレスクリーナーを買いましたが
機能面で要望を満たすクリーナースタンドが見つからなかったので、
前に使っていたサイクロン掃除機のレガシーを活かしつつ、
クリーナースタンドを自作しました。



ダイソンのサイクロンクリーナーから乗り換え

かれこれ10年弱、
DC74→V7slimとダイソンのサイクロン式掃除機を使って来ました。
バッテリーの交換や本体・モーターヘッドの分解クリーニングなど、
DIY的にもネタがいくつもあったのですが。

次のような理由でサイクロン掃除機からの買い替えを検討しました。

  • ダストカップを開けてゴミを捨てる時にホコリが舞う

  • トリガーを引いておかないと吸引できないので、
    片手で作業しながら、もう一方の手で延長ホースを使った吸引 ができない。
    (例:じゅうたん下掃除、木工作業・猫のブラッシングなど)

  • 軽量とはいえ長時間使うには重い

  • モーターヘッドやダストカップ周囲にホコリがたまり、
    透明なので見栄えがよくない。
    モーターヘッドは分解しないと掃除ができない

  • 床面の大半はロボット掃除機が掃除してくれるので、
    手持ちクリーナーはさほど高機能でなくてもよい

「紙パック式のコードレス掃除機」
を条件に乗り換え先をリサーチしました。

ホームベース(スタンド)に立てかけると、
充電すると同時に自動でゴミを吸い取ってくれるタイプの
掃除機にも惹かれたのですが、いかんせんお高くて…
サブ機としてはオーバースペック。

各所で評判を聞く、
マキタのコードレスクリーナーにしました。


マキタの掃除機(集じん機)を選ぶ

一口でマキタの掃除機(マキタ的ジャンルは「集じん機」)といっても、
スティック型だけでなく、車輪のついたキャニスター型や
乾湿両用や背負うスタイルの業務用掃除機、
果てはロボット掃除機まで幅広いラインナップが揃ってます。

コードレスのスティック型に絞ってもいくつか選択肢があり迷いますが、
メーカーのサイトでは、
集じん機はあくまでも各商品群の一つという扱いで、
一般ユーザーに懇切丁寧な商品選びの解説はあまり見当たりません。

バッテリーの種類

  • バッテリーが内蔵か交換(脱着)可能か

  • バッテリーの電圧(40V、18V、14.4V、10,8V、7.2V) 

    • 10.8Vには他のバッテリーと同じ形状の「スライド式」と
      そうでないタイプ(差し込み式?)がある

内蔵バッテリーだと使うたびにコードの抜き差しが必要です。
交換可能バッテリーだと複数のバッテリーを準備しておけば、
充電が切れたときに交換すればよいので、手間が減ります。
ただし、本体に加えて充電器やバッテリーへの出費があります。

マキタ沼初心者であるウチですが、
マキタの電動ドリルやインパクトドライバー、暖房ベストを使っていて、
10.8V(スライド式)で統一しているので、今回もこのバッテリーにしました。
(使える機器のラインナップでは、18V>14.4>10.8Vですし、
 掃除機としての性能も18Vモデルの方が高いです。
 重さや値段も違うので迷うところですが、
 家庭用用途ならば10.8Vで十分だと思ってます)

集じん方法

フィルターの手前にあるカプセルにゴミがたまってカプセルをパカッと外してゴミ捨てができるカプセル式と、紙パック式があります。

  • カプセル式

    • ランニングコストがかからない

    • 集じん容量が大きい

    • 部品点数が少ない分、ちょっと軽い

    • ゴミ捨てはいつでもできるが、ホコリが舞う

    • フィルターが目詰まりしてくると吸引性能が落ちる

  • 紙パック式

    • 紙パックごと捨てられてホコリが舞わない

    • ランニングコストが必要

どちらのタイプにも本体とパイプの間に
サイクロンアタッチメントをつけられます。
取り付けると全体が重く・長くなりますが、
吸引したゴミの大半がサイクロン部に貯まるので、
本体側のごみ捨て頻度が減るメリットがあります。

ウチは、ゴミ捨て時のホコリが最大の問題点だったので、
カプセル式は×。
サイクロン無しの紙パック式にしました。

我が家の選択

紙パック式 かつ 交換可能な10.8Vバッテリー(スライド式)の
コードレスクリーナーはこちらでした。
カラバリもあり、マキタグリーンに少しだけ惹かれましたが、
基本の白(スノーホワイト)で。

ウチはすでにもっているバッテリー・充電器を流用するので
本体だけのモデルを購入しました。
お持ちでない場合は、バッテリー・充電器がセットのモデルをどうぞ。

本体とバッテリー1個の価格がほぼ同じなので、
 セットモデルの方は価格が2倍近くに跳ね上がります)

本体には、
ストレートパイプと(床用)ノズル、サッシ(すきま)ノズルという
最低限のパーツしかついていません。
ダイソンの豊富なアタッチメントに慣れてしまっていたこともあって、
別売りのアタッチメントを一通り揃えました。
(ダイソンに比べると各単価がお安いのでついつい衝動買い)


市販のクリーナースタンドを探す

掃除機の買い替えに合わせて考えたのが収納。

ダイソン時代にもクリーナースタンドを使っていて、
使いたいときにサッと取り出せるのがとても便利でした。

マキタのスティック型で使えるスタンドを探したところ、
次の3タイプに分類できそうでした。

① 床置きスタンド型

商品の選択肢も多く、マキタのスタンドとしては主流。
床用ノズルの先端をひっかけて、パイプの中ほどを支える仕組み。
スタンドの形状がシンプルで小型なので安価(¥2,000前後)。
アタッチメントホルダーが付いたものも。

② フック型

クリーナー本体についているストラップをフックに引っ掛けるタイプ。
ですが、ダイソンのブラケットスタンドのように
片手で脱着できる簡便さがないのと、
頻回の脱着でストラップが切れてしまうことがあるようなので・・・
(持ち家ならば壁にフックつければ済む話)

③ ホールド型

クリーナー本体のくびれ部分を円弧状のホルダーで抱えるタイプ。
簡単に脱着できる。

このタイプならば、
マキタのコードレスクリーナーの最大のメリットである
ちょっとのゴミでも「掃除機のチョイがけ」ができるという
特徴を活かせますね。

ホールド型の商品をいくつかリサーチしてみたのですが、
アタッチメントや充電器も一緒に置けるものが見当たらないんです。

みなさんあんまりアタッチメント買わないんでしょうか?

マキタクリーナーブームの一翼を担った通販雑誌で扱われていた
ACアダプタで充電するバッテリー内蔵型の方を選択する方も多いようで、
ACアダプタを入れるカゴは付いているんですよね。
充電器ホルダーは万人にとって必須ではないのですね。

市場に無ければ作りますか。


自作スタンドをつくる

  • ホールド型で簡単に脱着ができること

  • アタッチメントの収納ができること

  • 充電器を取り付けられること

この3つが、ウチが求めるクリーナースタンドの要件。

ダイソンを手放すことで余ったスタンドをベースにします。
(これでアタッチメント収納の要件はクリア)

このスタンドに木材で作ったベースを取り付けて、
掃除機本体のホルダーと充電器を取り付けることにします。

ホルダー部部品の選定

ホルダー部分は自作が難しそうなので、
市販の壁掛け用のホルダーを流用します。
候補はいくつかありました。

① マキタ(USA) クリーナー壁掛けマウント

米国マキタでしか売ってないらしく、
国内では輸入品を入手できます。
ゆえに約¥2,000と、クリーナー本体価格と比べてなかなかお高め。

② ゆゆのビットホルダー(@メルカリ)さんの壁掛けクリーナーホルダー

マキタUSAと同様のホルダーを3Dプリンタで作られている方。
価格的にはおよそ半額。

https://jp.mercari.com/user/profile/724695846

③ BOSCH バッテリークリーナー壁用ホルダ

他社用のホルダーですが、マキタでの使用報告もあります。
マキタUSAの3分の1の価格で、アタッチメントホルダーも2個ついてます。

アタッチメントを旧スタンドに収納してみたら、
延長ホースだけスタンドへの収まりが悪くて。
このホルダーなら、延長ホースをぶら下げられそう。

延長ホースだけ収まり悪い

価格とアタッチメントホルダーが決め手で、
BOSCH バッテリークリーナー壁用ホルダを採用しました。

スタンドの自作作業過程

設計のラフスケッチを書きました。

旧スタンドのブラケット取り付け部から板を懸垂させて、
低い位置にホルダーを取り付けます。

材料は揃いましたので早速とりかかります。
追加の出費は1000円ほど。

ダイソン時代のスタンドと木材・ネジ類

設計図通りに木材をけがいたら、

けがき

センタポンチでくぼませて、ドリルで穴あけ。

穴あけ

ホルダーをスタンドフレームに固定する板に
ツーバイ材の端材(30円!)を使用。
ホルダーの高さ調整ができるように木ネジは使わず、
木材にナットを埋め込める鬼目ナットを50mmピッチでつけました。
(「電動昇降デスクの鬼目ナット化」参照)

鬼目ナットをつけたところ。上のがセンターからズレている・・

鬼目ナットが少々センターからズレてしまいましたが、
ホルダーを付けるときに水平を取り直しました。

ベースの角度ズレを、ホルダー装着に水平器を使って補正

固定用の皿ネジを板とツライチにするために皿もみ(ザグリ)
このために、面取りカッターを購入しました。

皿もみ(皿ザグリ)


自作スタンド完成披露

できました!!

充電器ホルダー

充電器は床板の上に置く選択肢も考えたのですが、
ホコリがたまるのが嫌なのでスタンドのトップ部分へ固定。

充電器の裏面に吊り下げ用の穴が開いているので、
指定されたピッチでベースの板にねじを2本打ちました。

充電器の説明書

吊り下げただけだとバッテリーの脱着時にガタつくので、
さらに充電器の上下を挟むようにねじを打って固定するように
説明書には書いてあります。

ネジを打つスペースがないので結束バンドで固定。

充電器は吊り下げ

前後から板で挟んであります。
クリーナーのバッテリー装着部と近いので、バッテリー交換がスムーズ。

クリーナー本体のホルダー

本体のホルダーは、スタンドの中程に取り付けました。

アタッチメントの収納スペースを確保するために、
ツーバイ材をスペーサーにして、
BOSCHのホルダーを5cmほど手前にせり出させてあります。

アタッチメントの収納スペースを確保

クリーナーをホルダーに脱着する際にかかる
前後方向への力に耐えられるように、
スタンドのフレームを前後から挟み込んでガッチリ固定してあります。

フレームを前後で挟んでしっかり固定

裏側の固定板は皿モミ加工を施して、
ネジ頭は飛び出さずにフラットになっています。
表側の固定板は鬼目ナットなので、固定板の脱着が可能。

脱着可能な固定

25mmピッチで固定高さを変えられます
(サイクロンアタッチメントにもおそらく対応可能)

25mmピッチの固定穴

クリーナー本体の突起が引っかかるので、
ホルダーからすっぽ抜けることはなさそうです。

突起部分からノズル先端までは約740mm。
ホルダーの固定をもう少し下げて、ノズル先端が床にタッチするくらいでも
いいかもしれません。

市販スタンドの充実を期待します!

市販のものでニーズに合うものが見つからなかったので、
マキタのコードレスクリーナーのスタンドを自作しました。

ホルダーから簡単に脱着できるので、
ちょっと掃除したい!衝動を邪魔しません。

欠点としては・・・
先端にモーターヘッドがダイソンのスタンドと違って
本体や充電器、バッテリーなど重心が上部に集中しているので、
スタンドのぐらつきが大きめです。

ハイコーキやボッシュのクリーナーとも共用できそうなので、
アタッチメントホルダーや充電器ホルダーを備えた
このスタイルのスタンドが市販されるのを期待しています。

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