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自宅防犯カメラ③ カメラのスペックのみかた
住宅の新築に合わせて、防犯カメラを設置することにしました。
うちは有線LANでPoE接続するIPカメラを採用することに決めました。
ネット通販サイトで、”PoEカメラ”で検索すると、
様々なメーカーから多くのカメラがヒットします。
それらの中から、予算や用途にあった機種を選ぶのに、
商品スペックを読むための項目について調べたことをまとめました。
カメラの形状
室内用では、置き型や、
遠隔操作で餌を出せるようなペットの見守りカメラもあります。
屋外で防犯カメラ用途として使われるカメラの代表的な形状。
バレット型
bullet:弾丸
筒状のカメラで対象を狙うようなイメージでしょうか。
壁や天井に台座を取付け、カメラ本体の方向を自在に調整できます。
カメラの存在がよく目立つので、
犯罪の抑止効果を期待できそうです。
ドーム型
量販店などに防犯目的でよく設置されているタイプです。
通常天井付けで使われ、ドームで覆われているのでカメラの存在そのものや向いている方向が目立ちにくく、物理的破壊への耐性があるのが特徴。
壁面につける場合には何らかの取付け金具が必要です。
画角調整のためにはドームを開け閉めする必要あり。
タレット型
tallet:砲台 =土台がついていて回転して向きを変えられるカメラ
ドーム型からドームを取り除いたようなイメージでしょうか。
バレット型よりは存在感は少なめ。
ドームの開け閉めをせず画角調整ができますが、
カメラの向いている方向が目立つというデメリットも。
画素数
カメラを選ぶ際に悩ましいのが画素数。
多ければ多いほうが繊細な画像を残せて、証拠能力は上がりますが、
その分カメラの価格は高めで記録容量をとるし、
画像を転送するためのネットワーク回線もより多く占拠されます。
2MP(200万画素)
FullHD(フルハイビジョン)相当。
だいたい地上波デジタルくらいで、
大きく全体を撮るには標準的な画質で、必要十分なスペック。
4MP(400万画素)
拡大してみると、2MPよりは細かいところまで見える。
2024年現在、この3~6MPクラスの価格がこなれている。
8MP(800万画素)
4K相当。まだ高価で気軽に使えるスペックとはいいがたい。
焦点距離と視野角
f=2.8mm
などと表現されるレンズの焦点距離は、
数値が小さい方が画角が広がり撮影距離は短くなります。
大きいと、画角は狭くなりますがより遠くにピントが合います。
家庭用カメラでは焦点距離が固定のレンズがほとんどです。
たとえば、TP-LINKのC340では焦点距離の異なる3つの固定レンズの機種がラインナップされています。
それぞれの水平画角と距離は。。。
f=2.8 水平画角96.1° 識別距離6.0m
f=4.0 水平画角79° 識別距離8.0m
f=6.0 水平画角50° 識別距離13.0m
家庭用での主流はf=2.8mmです。
カメラの機能
赤外線(IR)
赤外線ライトがついていて、夜間でも対象物を見ることができますが
画像はモノクロになります。
どのくらい遠くまで見えるかは、赤外線の到達距離によります。
そのほかに、夜間であっても
ごくわずかな明かりでカラー映像を撮れる高感度カメラもあります。
LEDライト
通常、カメラの前を人が通るなどセンサがはたらいたときに、
LEDライトが点灯します。
通常アプリなどからオン・オフできます。
高感度センサーと合わせて、夜間でもカラーの撮影が可能。
オーディオ
マイクがついていて、アプリから音声を聞けるものや、
スピーカーがついていて、アプリから声をかけたり、警告音を鳴らせるもの。
ズーム
バリフォーカルレンズ=ズームレンズがついていて、
遠隔で焦点距離を変化させる機能。
かなり高価な機能なので、
家庭用の手頃なカメラでは高解像度の映像をデジタル処理して拡大する
疑似ズーム機能を備えているものが多いようです。
パン・チルト
撮像方向を水平方向に移動するパン
上下方向に移動するチルト
可動部分があるので、カメラの重量や大きさ、金額が増しがち。
AIで対象物を検知して、パン・チルトで追いかける機能など。
わたしの選択
建物の外周をぐるりと撮るカメラ4台は、
すべて壁付けにするのと、威嚇も兼ねてバレット型を選択。赤外線つき。
距離もあるのでf=4.0をメインにして、庭のある南側だけf=6.0。
建物の表寄りになる2台は4MP。
裏手の2台は2MPとしてカメラの価格やトラフィック・記録容量を節約。
カーポートには、センサーライトも兼ねてLED付きのものを。
玄関は、対象が近距離になるのでf=2.8。
威圧感を抑えるためにドーム型をチョイス。
うちは音声通話なしにしましたが、
タレット型を選択して
双方向音声で来訪者と会話できるようにするのもアリかと思います。