受託案件で仕様や見積もりを提出するときに気をつけていること
こんにちは。TAM UX/UIチームで、エンジニアをしております、佐賀です。主にWebアプリケーションの要件定義、設計、実装などを担当しております。
既存サービスに対するご要望や新規サービスのお話を頂いた場合、機能の提案と見積もりから進めていきます。提案してみたけれども「こんなにかかるの?」と言われてしまったり、いざ実装始めるとあれあれ、これって当初の考えより大変…納期…!と大変な目にあったりもします。
今回の記事ではあれこれ失敗を繰り返し、自分なりに見つけ出したポイントをまとめたいと思います。
実装の大変さと実装に必要な期間は別々に考えよう
ある機能を実現しようとしたとき、費やす期間は人によってまちまち。私がやると3日かかる機能を1日で終えてしまう人もいます。作業期間をそのまま見積もりに反映させると他の人に説明しづらく、納得してもらえない場合もあります。まず機能別に相対見積もりし、ボリューム感を出してみましょう。実工数に落とし込む際は、相対見積もりした値に対し係数をかけて算出します。
工数≠作業期間
また、例えば1人日という見積もりを出した場合も実装時のアサイン状況などによってはもう少し実装期間が必要になってしまう場合もあります。(1日のうち、その作業に取り掛かることができる時間が2時間程度だけである、など)工数は作業期間と一致するわけでは無いことを頭に入れて見積もりを行いましょう。
※必要な作業期間についても関係者間で相談しましょう!
顧客がやりたいことの規模に見合った提案&コストなのか意識しよう
例えばあるページに対し「お問い合わせフォームを設置したい」という要望があったとします。やろうと思えばヘルプデスクシステムと連携することもできるし、細々とバリデーションをかけたりローディングアニメーションを追加したり…考えれば考えるほど様々な機能を盛り込めてしまいます。
こんな機能があれば便利だぞ…!と自分たちの思い描く理想の姿を提案したい気持ちが湧き出てしまいますが、本当に必要とされている機能でしょうか?受託の場合はまずクライアントの要求が何なのかをよく確認しましょう。
見積もりにはテストにかかる工数を含めよう
見積もりやスケジュールから抜けがちなのがテストです。実装自体は簡単でもテストパターンが多く、実装よりも時間がかかってしまうこともあります。機能テスト、システムテスト、ブラウザや機器ごとのチェックなど、どういったテストまで実施するのか明確にしておきましょう。
おわりに
気をつける点は無数ありますし、大変なときもありますがシステムの設計や実装ってやっぱり楽しいものです。納得のいくまでしっかりすり合わせて「これが欲しかった〜!」と思っていただけるシステムを作っていきましょう!
TAM はWebサービス、業務アプリなどの新しい価値を作り出すサポートしています!お気軽にご相談ください。
佐賀 奈穂子 / Naoko Saga
エンジニア
2017年より在籍。開発案件を中心に上流からバックエンド実装までを担当。
UX/UIチーム内のテクニカル的相談にのったりもしています。