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これからディレクターを始める方へ③新コンテンツの企画からディレクションした話

こんにちは、TAM UX/UIチーム ディレクターの平上です。

今回は、新入社員のタスク管理どうしてる?でも触れた「デザインに携われる仕事で楽しそう!」について、働いてみて感じたことをご紹介します。

TAMに入る前は、どんなデザインでも無限大に作成できる、と思っていました。しかし、費用感やスケジュール感などでできることが制限されます。その範囲の中でユーザーにとってもクライアントにとっても最大限に良いデザインを作成するのが私たちの仕事です。

先日、「料理を紹介するサイト」のサイト立ち上げを行いました。「読み応えのあるコンテンツを一つ作りたい」というご依頼から始まり、初めて、企画段階からディレクションに入りました。すごく楽しかったけれど、難しい場面も多かったです。企画〜デザインの工程で、わかったことや感じたことをご紹介します。

※案件ごと、デザイナーごとに、どのような依頼方法が合っているのかは様々だと思うので、一概には言えません。


想定するユーザーを確認する

まずは、クライアントとのお打ち合わせで想定されるユーザーについてヒアリングします。プロジェクトを通して全体で大切なことなので、関わるメンバー全員で共通認識を持っておきましょう。

ターゲットユーザー:どのような人が利用するのか、もしくは新たに利用してもらいたいのか。年齢、性別や好みはどんな感じ?などなど

今回は、「料理を紹介するサイト」ということで、広い世代の男女に見られることを想定し、ターゲットユーザーはあまり絞らないでおきたいと思います。


ページのコンセプトを固めるために

準備するもの
・クライアントの課題は何?
・課題をどのように解決するのか
・このページで何を伝えるのか
・ユーザが得られる体験って? などなど

これらを伝えるには、どのようなコンセプトにする必要があるのか

また、そもそも「読み応えのあるコンテンツ」として面白いページにするためにはどうすれば良いのかを同時に決めていきました。
・ユーザーが「へえ!」と感じる部分を入れる
・紹介する料理はどんな料理?
・どんな雰囲気の写真や画像を使用?

デザインコンセプトを決める

企画が固まった段階で、続いてデザインを作る工程に移ります。
今回は、クライアントとデザインの方向性を詰めて案件を進めるため、

デザインのコンセプトを言語化
(先進的な感じor歴史的な感じ、楽しい感じor固い感じ のようなイメージ)

タイトルを決める

デザインのマトリクス図を作り、すりあわせする

という進め方でデザインに入っていきました。


デザインのマトリクス図を用意する

デザインの方向性を決めたところで、このサイトのビジュアル的なイメージはどんな感じなのか、マトリクス図で表現しました。縦軸と横軸を設定するところが難しく、先輩ディレクターにも意見をもらいながら進めました。

マトリクス図に入るデザインのイメージは、言語化されたデザインコンセプトやタイトルの言葉をネットで調べて探しました。
食べ物のサイトだからって食べ物のサイトデザインを参考にする必要は必ずしもありません。それよりも、コンセプトやターゲットユーザーに合ったデザインを探しましょう!

・似たようなコンセプトで展開されている製品、サービスのホームページ
・雑誌の特集
・パンフレットやチラシ

雑誌などは趣向性が出るのでわかりやすいですね。
これらを含め、様々なデザインが掲載されているPinterestなどで探すのも効果的でした。

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デザイナーに依頼する

今回は、この段階でデザイナーさんに入っていただきました(他の案件では、企画段階から入っていただくことも多いです)。作成したデザインが自分やクライアントの想像と違うものにならないためにも、必ず指示書(ワイヤー)、マトリクス図+自分の言葉で伝えます。

私から、クライアントとすり合わせた情報を共有したところで、デザイナーさんからも「こんな見せ方はどう?」「こんなサイト近いかな?」といった意見がもらえました。それに対してディスカッションを行ったことで、内容のすり合わせがより深くできたのが良かったと思います!

また、コーディングでどこまで実装できるのか、負担の大きい箇所はデザインで使用できるのかも伝える必要があります。JSで動きをバンバンとつけるのはかっこいいですが、費用やスケジュールが合わないと厳しいですよね。

今回はできなかったのですが、デザインの作成前に、デザイナー・エンジニア・ディレクターの三者ですり合わせを行うのも大事です。

(デザインが固まってきた段階で、エンジニアに渡した時に実装が難しい箇所が出てきて変更することに。事前にすり合わせを行っていたら防げた箇所かと思うので、反省でした…)


まとめ

どんなページが出来上がるのか想像しながら考えるとワクワクしますね。
マトリクス図でデザインのイメージをすり合わせたり、デザイナーさんとデザインのイメージを深くディスカッションしたのは初めてだった、そして何よりも、企画から入れたということがすごく良い経験になりました。


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平上 依未理 / Emiri Hiragami
ディレクター
学生の頃に経験したTAMでのインターンシップを経て、会社の雰囲気や仕事内容に魅力を感じ2019年に新卒で入社。webサイトやコンテンツの運用を中心に行いながら、新規サイトの立ち上げにも少しずつ参加しています。

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