新人エンジニアのリモート成長法withコロナ
こんにちは。TAM UX/UIチーム エンジニアの加納です。
私は前職では営業職をしており、今年の4月に未経験エンジニアとしてTAMに入社しました。
しかし、コロナの影響で入社後すぐにリモートワーク!という状況の中で
1. 未経験だけど成長できるのか
2. チームに馴染めるのか
という大きく2つの不安がありました。
新しく入社する人が増える4月のタイミングで緊急事態宣言が発令され、自分と同じように入社側、または受け入れる側の立場として同じような状況の方も多いかと思います。
そのような状況の中で、私たちのチームでは柔軟にコミュケーション方法を工夫することで不安はなくなり、メリットに感じられる部分も多くありました。
この記事ではコロナ時代における新人エンジニアのリモートでの成長方法についてご紹介したいと思います。
1.どうやって学習を進めたの?
入社してからいきなりリモートワークという状況の中で「きちんと成長してついていけるのかな、、」という不安がありました。
結果からすると、入社して約4ヶ月、やり方を工夫することで対面での学習と比べて問題なく進めることができています。
学習の進め方については、同じチーム内の先輩エンジニアがメンターとなって考えてもらいました。
毎朝当日のタスクについて確認
まず毎朝30分、先輩とビデオ会議で当日にこなすタスクの認識合わせと、タスクの説明をしてもらいます。 その際に「Trello」というタスク管理アプリを利用しましたがこれがめちゃくちゃ使いやすかったです。
上記のように「説明したほうがよさそう」「説明不要」の2種類のボードを作り、「今日やること」のタスクが早めに終わった場合は「説明不要」のタスクを自分でどんどん消化していくようにしました。
「説明不要」ボードには「Vimの使い方」など自分でググりながらでも進められるタスクを入れています。
こうすることで、早めに「今日やること」のタスクが終わってしまった、、という場合でも、「説明不要」のタスクを消化することで、リモートでも時間を持て余すことなく効率的にタスクを進めることができました。
また上記のようにカードをクリックすると、カード毎に「説明」欄があり、打合せ前にこちらに手順などタスクの説明を記載しておいてもらいます。
こうすることで、後で「手順を忘れてしまった、、」という場合でもわざわざメッセージで質問せずに確認することができました。
また「アクティビティログ」欄にはエラーが起こって解決できない場合、エラーの詳細を記載してこちらで質問をするようにしました。
このようにタスク毎にログを残すことで、後で同じようなタスクをこなす場合の振り返りにも役立ちます。
最後にTrelloの良い点として、同じタスク管理画面を共有し、同期することができるので、タスクが完了した時点で「完了」ボードにカードを移動させることで、タスクが順調に進んでいることを共有している人に知らせることができます。
そのため、なかなか完了になっていない時には先輩の方から「進捗大丈夫?」と声をかけてもらうこともありました。
リモートだと相手のタスクの進捗状況が見えづらく(伝えづらく)、それが一つの課題になるかと思いますが、このようにツールを工夫して利用することで解決することができました。
毎週金曜に振り返りの時間を作る
毎週金曜日の夕方に今週の振り返りをビデオ会議で行い、その際に「Dropbox Paper」を利用しました。
Dropbox Paperは書いた内容がリアルタイムで同期するので、5分間時間を測ってお互いに
・良かったこと
・もやもやしたこと
の2つを書き込んで、内容を共有しながら振り返りを行いました。
そして振り返りの結果から
・次やること
を話し合いながら決めていきました。
リモートだと不安に思っていることなどを相談できる機会が少ないのですが、定期的に振り返りの時間を作ることにより、不安を溜め込むことなく学習を進めることができます。
またビデオ会議だと簡単に画面共有しながら話すことができるので、同じ資料を見ながら話す場合は対面よりもビデオ会議の方が会話を進めやすく感じました。
2.チームメンバーとのコミュニケーション方法は?
もう一つ、チームメンバーの方々と直接コミュニケーションを取る機会がほとんどない、、という不安がありました。
そこでチームではメンバーの出社回数がある程度増えるまでは、ビデオ会議を使って毎朝15分メンバー全員で”雑談会”を開いてもらっています。
どんなことやってるの?
雑談会では義務感や仕事感が出てしまわないようにあえて細かいルールは決めずに、朝の決まった時間にメンバーが集まり、ビデオ会議で日々の出来事など他愛もない内容を話しています。
話題例)
・ユニクロのおすすめ商品
・おすすめの筋トレ法
・自転車買おうと思ってるけど何がいい?
などなど
ただ毎日2人交代で当日の話題を提供する(会話ネタを作る)人だけは決めています。
参加人数が多いと対面と違って、参加してる意識が低くなるからか誰も話し出さない時間ができやすいので、初めに会話ネタを提供する人を決めておくと、そこから会話を広げていきやすいです。
チームメンバーと会話を重ねることによって、チームや会社の雰囲気を徐々に掴めるようなりました。
またこれまで東京のメンバーとは打合せ以外では話す機会がなかったようですが、コロナ前よりコミュニケーションを取る機会が増えるといったメリットもありました。
※雑談会の様子
ビデオ会議+複数人で話すのって難しい!
ただビデオ会議では、お互いの声が聞こえるまでにわずかにタイムラグがあり、テンポよく会話するのが対面と比べて難しいです。
またお互いの表情が見えづらいので「聞こえているの?」と不安になったり、反対にこちらの温度感を伝えたりづらい場面もあります。
そこで私は以下のことを気をつけるようにしています。
・リアクションを少し大きくする
・うなずいてちゃんと聞いていることを示す
・一拍おいてから話す
・参加しているだけでも自分の表情が見えるように動画はつけたままにする
簡単なことですが、オンラインでは自分や相手の反応が伝わりづらいからこそ、より丁寧なコミュニケーションを心がけることが大切になってきます。
最後に
コミュニケーション面において、リモートでは対面と比べてデメリットに感じる部分も多々あるかと思います。
しかし私たちのチームでは、ツールの活用によりリモートワークのデメリットとなる部分をカバーし、遠距離でも気軽に通話できるというメリットを活かし、”雑談会”などコミュニケーションを取る機会を積極的に増やすことによりそれらを解決してきました。
私たちのチームにおいても、コロナ時代のコミュニケーション方法についてはまだまだ模索中ではありますが、リモートワークをマイナスではなくプラスに捉えて、より良いコミュニケーションの方法について日々試行錯誤しながら改善をしています。
加納 聖也 / Seiya Kanou
エンジニア
前職ではSIer系企業で5年間営業職を経験。PC一台でモノづくりができるエンジニアと自由な社風に惹かれて2020年4月よりTAMに参加。
スキルアップのため日々修行中。