【84冊目】アーーーーーーーーーーーート!!!!!
2022-11-18
先月に引き続き、本を読みました。
今回読んだ本は『13歳からのアート思考』である。
美術教師である末永幸歩さんの本。
コロナ禍で
大学3年の4月、緊急事態宣言が出され、家からまったく出られない生活になった。
その時、YouTubeでオンラインのトークイベントのアーカイブ配信を見ていて、アーテスト的な、またはアスリート的な生き方、マインドフルネス的な生き方、アーシング的な生き方が大事なのではないかと感じた。
なので、それから毎日朝起きてから瞑想を10分し、昼ごはんの後は家の隣の公園で芝生に寝転がり、太陽の光を浴びて昼寝するという生活をつづけた。
その習慣は半年くらいで辞めちゃったけど、今もサウナの中では瞑想してるし、アーシング的な考え方は持って生きている感じがする。
そして、意識的に美術館に足を運んだり、アートに触れる機会を設けた。
大学の図画工作教育法概説にて
私は一応教育学部の人間で、私の大学は中学校と小学校両方の免許を取得することを目指す学部だった。
なので、小学校免許を取るために、小学校の授業の教育法を何個か取らないと行けなくて、なんとなく図工の授業を取ってみた。
その授業の先生はめちゃめちゃ面白い人で、その授業で私の「アート」への考え方に革命が起きた。
先生は、ハンプティダンプティみたいな見た目の先生だったのだが(笑)
”アートが感覚的なものであることは否定しないが、感覚がないなら、分からないなら、分からないなりに、そこでアートを諦めるのではなく、まずは技術的にでもアートを鑑賞することをしていいのではないか”
ということをおっしゃり、鑑賞の技術を教えてくれた。
本論
本は6つのClassで構成されていて、それぞれの章でアートに対する考え方を示された。
第一章では「アウトプット鑑賞法」を示された。
アウトプット鑑賞法とは、
作品を見て、気づいたことや感じたことを言ったり書いたりする鑑賞法である。
そして、私が図画工作科教育法概説でハンプティダンプティみたいな先生から教えてもらった鑑賞法はこれだった!驚いた。私は知らず知らず、アート思考の第1歩を踏み出していたのだ。
第三章でアウトプット鑑賞法に1つの視点が追加された。
・どこからそう思う?
・そこからどう思う?
前者は絵を見て感じたことがあった時、それはどういった事実を見てそう思ったのかアウトプットすることであり、後者はアウトプットした事実を踏まえ、そこから何を思うか考えることである。
これもハンプティダンプティみたいな先生から教えてもらったことであり、感動。
第四章では頭でアートを鑑賞することが示された。
つまり、左脳系(感覚派というより理論派である)の人間でもアートを楽しむことが出来るということであり、これは左脳派の私を大いに安心させるものであった。
第六章では「デザインはアートか?」という問いが投げられた。
私の中でアートとデザインは、
・共通部分がある
・アートの中にデザインが含まれている
・アートもデザインもないのであり、それぞれにただ存在している
という3つの説が浮上したが、どれとも言い難い。
ただ、デザイン=アートとはならなくて、デザインがアートかという問いには難しいのだが、
デザインは、実用的なもの=人(誰か、または何か)のために作られる気がする。
ただ、創造の営みであるという点では変わらないし、
大きく、
「表現」
と括ることができるな、というところで私の思考は止まった。
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コロナ禍でアーティスト的な生き方を夢見て、
ハンプティダンプティみたいな先生からアートの鑑賞を教えてもらい、
『13歳からのアート思考』でアート思考を学んだ。
これからもアーティスト的な生き方(=アート思考を使った生き方)で生きていきたいと思う。
いいフェーズでいい本に出合えたと思う。
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