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【83冊目】里山資本主義

2022-11-5

10月に入って少しは読書とか学ぶことが増えたと感じている。

読書の秋だろうか?

(それでも10月は本4冊しか読んでないわけだが、、)

(まあオンラインイベントのアーカイブをたくさん聞いたから許して)


というわけで、仕事を始めて半年たって、ようやく多少inputをするようになってきた。

社会人になっていく先輩たちがFacabookを投稿しなくなったり、イベントに参加しなくなっていく姿を見て、そんなに忙しいものかと疑っていたけど、(すみません💦)今ならそうなることもよく分かる。

私自身も学ぶことやイベントへの参加をおざなりにしている。

仕事は学ぶことこそ多いとはいえ、outputだらけだし、その学びをまとめる機会は仕事の場ではなかなかないわけだし、仕事内容はFacebookで投稿する内容とは少し違うし、意識して発信したり学んだりしないと、本当にそれら行動をしなくなる。


さて、そんな状況下で、ようやくinputを再開したわけだが、

10月に読んだ本『進化する里山資本主義』を紹介しよう。

アマゾンより画像引用

「マネ―資本主義」のアンチテーゼとして、藻谷浩介さんによって提唱された「里山資本主義」

その里山資本主義を紹介した本『里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く』の次の著書である。


改めて、「里山資本主義」とは、

「ヒト・モノ・カネ・情報が循環し、次世代に続く資本主義」と定義される。


これは、

里山=人と自然が共生し、循環し、多様な生物がいる山 ということを受け、

これを現代の資本主義に入れ込むことで定義されている。

里山」とは書いてあるが、地方=田舎でなければ存在しないわけでは無い。里山の要素を持った資本主義ということである。または、そういった考え方やあり方のことを言う。


とはいえ、マネー資本主義に染まっていることが多い都会では、里山資本主義を始めることや、里山資本主義的な考え方にシフトすることは難しく、

どうしても地方での里山資本主義がイメージされやすいし、そういった事例が多いことは事実である。


その中で、一次産業に注目される話があったが、

日本ではまだ、一次産業従事者は学歴レースの敗者という考え方があるようである。

実態として、2007年~2017年までの10年間で「農業」は売り上げを12%伸ばした産業として、産業の中では伸び率がトップである。ちなみに林業は6%アップしている。

稼げないというイメージを持つこれら産業であるが、実態は新規参入者の多くが売り上げを伸ばしており、「一次産業は稼げない」とは偏見であるということがわかる。

ただ、元の売り上げが低かったので伸びても当然であるという考え方も妥当であるし、全盛期に比べればまだ売り上げが低いことも事実である。それは否定しない。


世間でも「6次産業化」という言葉は定着しつつあるが、

稼ぐためではなく、地域の中で里山資本主義的な要素を持って「6次産業化」している事例を、本で多く紹介されたいた。

また、アーティスト的な生き方をしている人が地域の中で里山資本主義を実践する事例を見た。


なんとなく、この一次産業やアーティスト的な生き方をしている人に共通するものとして、「エネルギー」ということが言えるのではないかと思った。


我々人類が時代を進めていくために、エネルギーを使ってきたことは事実であり、

それは太陽や水などの自然のエネルギー⇒石油や石炭などの化石エネルギー⇒原子力エネルギーへと変化していった。これはより大きなエネルギーを求めていったからであるわけだが、果たして本当にそうだろうか?

「エネルギーの変化の革命が起こるたび、人類はその数を増やしていった」果たしてこの考え方は正しいのだろうか?

「人類が増えていくためにエネルギーの変化が必要だった」ということなのではないだろうか。

言い換えると、「人類が増えていったために(または人類が同じ場所に集まっていったために)大量のエネルギーが必要になり、エネルギー革命を起こしていった」のではないだろうか??

限りがある化石燃料や、廃棄処理が問題となる原子力を使う必要があったのは、人類が「都市」を形成していったからではないだろうか?


その点、「地方」であれば広大な土地で、少ない人で、「都会」より1人が持つ敷地面積が広い分、多くのエネルギーを受け取ることができる。

そのエネルギーを感じて表現するのがアーテイストであり、そのエネルギーをもらって作物を育てるのが一次産業従事者ではないだろうか??


今のエネルギーに関する話が「里山資本主義」とどうつながるか、私の中でまだしっくりは来ていないのだが、きっとつながる気がしてならないのだ。


※断っておくが、決して都会がだめで、地方がいいという話をしているわけではない。

地方と都会をあえて二項対立的に比べてみただけである。

人間が「都会」を築いていくことで得た知恵や文明や恩恵を無視して話をしたいわけではない。それは私にとっても本望ではない。



まだしっくり来てないので、もう少し考えてみたいところである。

あいにくなことに、次は『13歳からのアート思考』という本を読もうとしている。

アーテイスト的な生き方にあこがれ、希望を見出している今の私にピッタリな本ではないか。

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