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むすめの九九と母の夢

二年生の次女は、絶賛、九九の学習中である。

昨日は「どの九九が好きか」でこどもたちと盛り上がった。

わたしはサブロク18か、ハッパ64。

響きがいい。

次女はロクロク36。

わかる。
こちらも響きがいい。


思春期長女はというと
「ゴロク30か、シシ16かな。
殺すと死死だから」と
中2めいた発言をしていた。


数年後、枕に頭をうずめて足をバタバタしながら中2的発言を恥ずかしがる日がくるだろう。生ぬるく見守りたい。

でも、好きな九九で親と盛り上がってくれるなんて、まだまだ可愛い。


海外では語呂のようなもので覚えることはせず、掛け算表を暗記するのが一般的なようだ。

わたしは、日本語のリズムが好きだ。

こども時代の授業の中でも、リズミカルなものは特に印象に残っている。

九九も好きだし、枕草子も方丈記も奥の細道も平家物語も、いい。

中でも1番痺れたのは二条河原の落書である。

日本史の教科書ではじめて出会った時、あまりのリズムの良さに感嘆した。

最近多い強盗のニュースが流れるたび、頭の中でつい、「このごろ都に流行るもの、夜討、強盗、にせりんじ」とつぶやいてしまう。

まだまだ文章を書くのは得意ではないが、いつか、二条河原の落書ような文章を書くのがわたしの夢である。


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