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どうしても死んでしまいたい夜には、いっそ死ねばいいのさ。   小さくね


私は決して自殺を助長したいわけでもないし、そんなことやめるんだ。と他人事の癖して簡単に言いたいわけでもない。


どうしても死んでしまいたい夜、私はどこに行けばいいのだろうか。
朝、夜関係なく来るそいつに私は。矛盾も承知で。
昇る朝日にカーテンを開ける。その暖かさ、差す光、死にたいは消えない。
薄暗い部屋気づけば夜、綺麗な満月とやらの為にカーテンを窓をそっと開ける。心に風は吹かない、生きているのがすごく苦しい。住んでいるマンションの屋上から身を乗り出せたら、鳥のように飛んで羽ばたいていけたらと思ってしまう心は隠せない。どんなに楽だろうか。すべての物事から解放される瞬間、きっと生きている限りそんな瞬間は来ないのだから。



どうしても自分で居たくない夜、私が私であることを許せない夜。
あなたはどうしてるの?
そんな夜は来ないと突き放さないでほしい。実際に来ているからそう言う話を君にしているんだ。かまってちゃんなどではないから。死にたいを味わったことがない人がいることが私は信じられないが、大抵そう言う人が簡単にその感情を否定してくる。いっそ死ねばいいじゃん。と冗談混じりにいう自分の心の方がいくらか信用できるんだ。


あんなに大好きで心動かしてくれる歌でも響かない、それどころかそんなもの聞きたくもない。カラオケに行って好きな歌を誰よりも大声で歌う。全然ダメだ。もうコンビニにあるありとあらゆるジャンクフードを買い漁って、すべてを食ベ荒らす。効かない。
友達と会って愚痴を言いまくって、心から笑いじゃくる。その時は楽しいが、友達と別れた後、寂しさに似た苦しさか何かで心が満ちてしまったりする。心から楽しかった瞬間が終わる喪失感には勝てないんだ僕なんかじゃ。


全く答えが見えないまま、ここまできてしまった。描き始めたのはいいけど、終着駅が、目的地が見えない。南海電鉄みたいな気持ちになる。
全くこれから先が見えない。不安で息が詰まりそう、いやもう詰まって海外逃亡でもしたい気分だ。時たまだから許してほしい。もしあなたがそんな瞬間で満たされているのなら今すぐ病院に駆け込んでください。自分を大切にしろと簡単にSNSで偉いあいつがいう。でも、そいつは数字があるから自信を持ってそんなことを大きすぎる口を開けて言えるんだ。自信があるから、そう言うことを平気で至極当然のことの様に言えるんだ。生きる上で自信を持つことがいかに難しいか、そいつはもうとっくに忘れてしまっているんだ。もしくは生まれ持って自身のある素晴らしいやつなのかもな。クソ喰らえってんだ。なんでこんなに俺で生きるのは難しいんだ、なんでこんなにめんどくせえんだ俺って言うやつは。今すぐに隣の芝生と変わりたい。ああ芝か、そんなものはどっちでもいいよな少年少女。笑っちまうぜ、俺の人生ってこんなに難易度が高いんだと悪戦苦闘する毎日に、たまのご褒美が来る。その瞬間のために私たちは生きていかなきゃいけないらしい。


そんなのおかしくない??
いっそ小さく死ねばいい。とか総理大臣さん言ってくれよ大した仕事してねえんだからうん。森山直太朗ですらそう歌ってるんだから。
死ぬって言っても小さく死ぬんだ。小さくだったら幾らでも死んでやれ。もう全部投げ出してクソみてえな書類全部ゴミ箱に捨てて、盗んでないバイクで、フラフラの足でその不安に向かって駆け出しちまえばいいのさ。なんとかなるもんだぜ。俺はまだあんまり多くはしたことないけど、できるんだ君になら。
小さく死んでやろう。うるせえあの上司もうるせえ親もうるせえ友達とも言えないクソにも、その面を見せなくていいんだ。
たまにはいっそ小さく死んでやるのもいいもんさ。そうだろあんた。ごめんな俺に関わってくれてる人達よ。でもそれは必要なことなんだよ実はね。



形容し難い感情や言葉の数々に心乱されるけどさ。まあ大丈夫と言ってくれよあんた。もうそろそろ何を言葉にしているのかわからなくなってきた。
もうじき寝ろって言ってるよ心が。だからもう寝るね。




大丈夫だよ。本当に。意外にさ、自分のことを思ってくれてる人っていてくれてるんだよ。でも大抵みんな一番自分が可愛いのさ、それは当たり前。それを差し引いてもこの世界を生きる意味なんてのは別にない。



だから、死にたいとき、たまには小さく死んでやればいい。
あいつらのことばっか気にすんな。クソにはクソで生きてやればいい。
小さく死ぬってのは生きるってことだから。




この人生、私は私で、俺は俺だ、そして僕は僕で、自分は自分だ。絶対に変えさせないよ。
自分だけだから自分を変えられるのはまあ少し左右はされるけど外の人達に。



大丈夫。夜明けは来ないから。そんな簡単な話じゃないだろそこのお前。お前だよ。お前に言ってるんだよ。
大丈夫って大丈夫じゃないよな案外。


とどのつまり、大丈夫なのさ。この私としてのクソみたいな人生、どうでもいいしなんでもいいし、なんとか大丈夫なのさ、忘れんなよタコ助。




元気じゃなくて別にいいから、また会おうな。





田村シュンス


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田村シュンス(同志社大学4年)
あなたがファッキン幸せでありますように