(2023年)ファッキン(最高)だったアルバムランキングTOP10
題の通り2023ファッキンだった(最高だった)アルバムランキングtop10をなんとなくなんのなしに書いていきます。突然の雨に打たれて、その日の海を泳ぐように
あくまで私田村シュンスの個人的見解ですので悪しからずです。
あと、ジャンルとか音楽的素養とか背景とかあんまそうゆうの知らないんで、期待しないでいただきたく思います。
そして、順位というよりワイの心に効いた回数を反映してます。直感です心です大事なのは、結局。
(今年発売とは限りません!)
では行こう。ぜ
10位 多次元制御機構よだか 「PILOT」
多次元制御機構よだか。名前から宮沢賢治で良いよねもう、ポップセンスの塊みたいなアルバム。本当に、どの曲もキャッチーさがあって、流石アイドルに何曲も楽曲提供をしているだけある。でもそれだけでなく、きちんと尖ったテレキャスターのリフがアルペジオが、荒削りロックしていて飽きない。my favは私の大好物のポップで、歌詞はギラついているけれど、どこか神秘的で、大体最後には頼りない私達の背中を押してくれるようなフレーズで、好きだ。世の中なんかに消費されるなお前らと訴えているようなアルバム。或星が一番好きなんだ。飛んでいけそう宇宙に、子供の時の夢がPILOTだったことを不意に思い出した。
9位 櫻坂46「桜月」
『夏の近道』名曲にも程がある。欅坂から櫻坂になって
からは正直あまり好みの曲がなかった、好きなのは『五月雨よ』くらいだったが、『夏の近道』を一聴した瞬間、夏にタイムスリップした、ポカリやアクエリが汗だった夏に、庭球を追いかけたあのひと夏にひとっ飛びだ。坂道46の名曲、君の名は希望やサヨナラの意味にある切なさを含みつつ、太陽ノック、ガルルなどに見られる爽やかさをも含む最強の曲だ。桜月は切ない良メロディで、卒業式のその日まで好きと言えなかったあの青い青い櫻の花道を思い出させてくれる。
8位 Mr.Children「深海」
深海、よく巷で名盤と言われているが、正直今まで良さがわからなかった。が、歳を少しだけとり、子供から大人になりかけている今やっと気付いた。尖りと尖りがぶつかり合ってまろやかなハーモニーを生み出している、暗い曲も多いがメロディはどこか明るく感じる。まるで深海に刺す光、日光浴を深海でしているかのような苦しさと心地よさの両立。好きだ。手紙、mirror、花はまさに深海に刺す光。
櫻井和寿暗黒期が産んだ、その暗闇があったから出来た光、ミュージシャンには暗黒期なんてないこと、を海の底から懸命に気怠く、相反するような感情を歌っている。なぜか眩しいんだ。
7位 THE1975 「A Brief Inquiry Into Online Relationships」 (邦題:ネット上の人間関係についての簡単な調査)
このアルバムはTHE1975の中でも最高峰のアルバムだと思っている勝手に、It's Not Living (If It's Not With You)は最強のアンセムだし、Give Yourself a Tryは最強のロックだし、Be My Mistakeは最強のバラードだし、I Always Wanna Die (Sometimes)は最強に共感できるし、そんな感じで名曲パラダイスなのだ、彼等のアルバムは曲数がバカみたいに多いことで有名だが、なんでもありなアルバム、コンセプトなどもう分かりようもない、だがどこか統一性がある、謎めいている。
まさにIm in love with youだね。
2022、2023と2度、彼等のライブを見たが刹那と横暴さのロックと、故郷を思い出す古臭くも美しいメロディの混合に驚くばかりだった。フロントマンマシューは最強のロックスター。
6位 BUMP OF CHICKEN 「orbital period」
なんか今度これのtourやるらしいですね申し込み忘れたけど。
バンプの中で一番切ないアルバムことorbital period。ひとりごとなんて聞けば百発百中で泣いてしまうし、プラネタリウムを聞けば一人暮らしの四畳半、いや六条一間くらいの部屋が宇宙になるし、supernovaを聞けば、日々がそこにあることになぜか感謝できる。宇宙へ旅立ちたくなるような冒険心や、ありふれた日々の美しさを伝えてくれ、私たち人間の生活なんて宇宙に比べればこんな小さなことだから大丈夫だよと隣でそばで囁いてくれているような気がするアルバムだ。
日々につまづいたら少しだけ立ち止まってこのアルバムを聴いてほしい。
そしてひとりごとでも呟いていたら、気付いたら笑ってるはずだから大丈夫だよ。
5位 ERWIT 「雪の知らせ」
シングルですがERWITさんはアルバムを出していないので、実質アルバムです。
素晴らしい曲です。冬の切なさを体現しています、したたかな粉雪が降る地で、雪景色をさらりと見ながら温泉に浸かっているような感覚。
北海道でしょうか、遠い遠い北の雪国に行ってしまったあなたにはこの気持ちは届かない、もどかしさ。長閑な田舎で思いを馳せているような情景が浮かびます。
とても長い夢から覚めたあとに聞いてみて下さい、誰かに何かを伝えたいけれど、今はもう伝えられないあなたに届いてほしいのです。
4位 Fiona Fung 「A Little Love」
大好きです、アコギ、ピアノ、ボーカル、シンプルでいい。ちょっとの打ち込みがあれば。そんな風合いです。Fionaさんのボーカルが子守唄みたいでよく煮込んだホワイトシチューみたいで聴くたびに涙が溢れそうになります。 Proud Of Youはシンプルなカノン進行曲の中でも最高峰のメロディだと思います。
Fionaさんの曲はカノン進行がとても多いですが、カノン進行オタクの僕からすれば最高としか言いようがないです、そのためか田舎が、あなたの街が、故郷が気付いたら頭に浮かんで、大好きな人たちに会いたくなるんだと思います。そして気付いたらこのメロディーを口づさんでいることでしょう。
3位 ZARD 「TODAY IS ANOTHER DAY」
ほぼ全部の曲がシングル級のアルバム。ZARDらしさと大衆性の両立、少し錆びた自転車を渚で漕いでいるような気分、船に乗って君やあなたの街に出かけたくなる、五島列島伊豆大島どこでもいいから。船乗りにでもなったつもりで、カモメの飛ぶ姿を真似たくなるような。例えば風鈴の音が、波風の音が、潮風の囁きが恋しくなる。でも、踊れるポップスには、ドラゴンボールが7つ全て集まったような高揚感を感じる。
しかし最後は帰りの電車で切なくなる1日の終わりのような気持ちで、帰路に着く僕等の人生、そうそんな素晴らしいアルバム。
2位 warbear 「Patch」
やりたいこと、気球だよ、オフィーリアの3曲だけで、どこまでも飛んでいける。ターミナルなんて関係ない、飛びたい時に僕らは飛べるんだ、そんな希望を感じる。全てを浄化するような尾崎さんのVocalと儚さそのもののサウンド。
そんな淡い儚い希望はきっと人生を照らすのだろう、最後まで夢見心地で、だからと言って浮ついていない、静かに僕らの無彩色な日々を無限の色で彩ってくれるような。あの日、僕等が見つけたやりたいことを思い出して、少し高尚に合理的に歳をとっている自分だけれど、耳から入る音で忘れたくない大事な部分が涙を流して、私を呼んでいる気がした。さあ行こう
1位 きのこ帝国 「猫とアレルギー」
大好きだ。きのこ帝国のポップキャッチーが全て詰まっている。初期きの帝が好きな方々はこのアルバムはあまり好みではない気がするが、僕は本当にこのアルバムに救われたから、束の間許して欲しい。
喪失感について歌われる歌詞、白湯のような温もりに溢れすぎたサウンド、だけど何処か若さと尖りを忘れてやるかというロックささえ感じられる。ポップキャッチーの比率が高くはあるけど、ロックポップキャッチーの良いとこを逃さず温めて届けてくれている。
大衆を取り残さない、日本中の誰もが心地よく聞けるアルバム。
フレーズを聞くだけで泣きそうになる、冬の寒い日に淹れた紅茶を。いいえ、少し甘めのホットミルクをひと匙ずつ飲みながら、寒さに打ちひしがれながら、ストーブの中の寂しさ、の更に中を生きるのだ。生きていれば、そう。
生きていれば
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田村シュンス