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大阪に1年住むことになった35歳独身サラリーマンの飯ログ(その3)【のざき(肥後橋)】

ここはランチ時に前を通ってお店の面構えが気になっていたお店。羊肉串、蒸牡蠣、生牡蠣、ビール、酎ハイという看板がシンプルにそそる。ランチ営業はやっていないようなので、夜に伺う。

メニューは多国籍。タイに始まり、東南アジア、果てはメキシコまで、ごったまぜな異国情緒。音楽もどこの国かわからない曲がかかっており、店内のインテリアも変。あとトイレが異常に狭い。一瞬不安に思うが、料理が来てから不安は吹っ飛ぶ。

まずはラム肉(1串180円)を食べる。

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こっちへ来てから無性にラム串が食べたくなることが増えたが、なんでだろうか。実際にラム肉を提供しているお店が多いのも大阪へ来て思ったことの一つだ。

ラム串は本当に美味しかった。クミンだけとは思えないスパイシーさ。味もしっかりと下味がついており、噛み締めたときに出るラム肉の油とマッチして、食べ終わっても口の中の余韻に浸れる。

他のメニュー(蒸牡蠣やタイ風オムレツ)も美味しかったが、麻婆豆腐(780円)は中でも絶品。メニューに2時間かかる、と書いており一瞬戸惑うが、そんなにかからず45分くらいで来た(状況によっては本当にかかるのかもしれない)。

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著者は出張でよく訪れる中国でも本場の麻婆豆腐を何度か食べてきているが、これはそれを超える生涯ベストに入る美味しさである。新鮮な花椒の香りとしびれが忘れられない。お酒がすすむが、ジャスミンライスと食べることも可能で隣の人は定食のように食べていた。冷めても本当に美味しく、なんだこれはと思った。

こんな美味しいものがオフィス街にほど近い場所で食べれるのは本当に良い街である。

スパイシーなものが好きという条件はあるが、ぜひ人にもお勧めしていきたい名店である。

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