備忘録 ケーキが切れない非行少年たち
久しぶりに備忘録を・・・なぜをこれを読もうと思ったか、それはどうも仕事ができない人が周りにいて何とかならないかと解決策を求めたからです。
上の帯にあるようにケーキが切れないの意味が僕の想像を超えていたので、少し興味を惹かれたというのもありますが、、、
非行少年の特徴
1 認知機能の弱さ=想像する力の弱さ
2 感情統制の弱さ=すぐキレる
3 融通の利かなさ=思いつきが多く、予想外のことに弱い
4 不適切な自己評価=自分の問題点が分からない(自信がありすぎるOR無さすぎる)
5 対人スキルの乏しさ=人とのコミュニケーションが苦手
6 身体的な不器用さ=力加減がわからない、身体の使い方が不器用
私の部下は上の1から5までに当てはまるのに加え、上司も4以外に当てはまるという気がするなぁというのが読んだ感想でした。
気になった点、3つほどを以下にまとめてみます。
まず、見えている、聞こえていることに問題があるのでは?ということ
非行少年にはその能力がないことに気づかずに学校の勉強から脱落する可能性があり、それを後年まで引きずる。
聞く力=話す内容の理解する力、見る力=表情や感情を読む力、想像する力=立場を想像する力 の欠如 →たまたま過激なふざけたことで友人から称賛を受けた場合は行動が強化されることに・・・なるかも
非行少年たちが怒りを感じるメカニズムとして
例えば(認知機能が低いこと、感情統制が利きにくいことや不適切な自己評価)
→思い通りにならない=歪んだ自己愛、固定観念、理解力の問題(発達障害、知的障害)
→自我が脆く、傷つきやすい(失敗をわざわざ指摘しやがって!、いつも駄目出ししやがって!!みたいな)
次に、時間的概念について、昨日、今日、明日くらいの世界で生きているので、中長期の目標達成をすることが難しくなる=努力をしなくなる 負のスパイラルへ!!
→他人の努力が理解できない
→成功体験・達成感がない→自己評価が低いまま→不適切な自己評価へとつながる
最後に、融通の利かなさについて
思考が柔軟でないが故に、被害感に捉われ、思い込みの修正が効きづらくなる
特に、解決へのバリエーションが乏しく状況に応じた選択ができないくて、非行に走るケース
例えば、お金がない
通常→アルバイトをする、親から借りる、宝くじを買う、盗む等々の様々な選択肢から最適なものをチョイスすることになるが
バリエーションが乏しい場合→盗む(これしか思いつかなかった場合)=非行行動へ
結論として、非行少年の例として本は展開していたが、実際の社会で働くごく普通に見える人にも、当てはまる人が多くいそうではないかと感じました。結局自分を適切に知るためには人との生活を通して、適切なサインを出し合い、相手の反応をみて、自分の中にフィードバックする必要がある!!!!とのこと。
私の働く会社でも思い当たる人が何人もいそうですし、結構ダニング・クルーガー効果に近いものなのでは・・・と感じました。
参考 ダニングクルーガー効果 https://learn-tern.com/dunning-kruger/