とにかくカッコいい映画
今日は父と一緒に「荒野の用心棒」を見に行った。
とにかくカッコよかった。
それしか言えない映画だった。
映画に登場するのはとにかく男、男、男。
そして出てくる男たちみんな脂汗で顔がギトギト。
そんな感じでスクリーンが男性ホルモンで充満しているのに、その中で別格の男性ホルモンを纏わせているクリント・イーストウッド。
巨匠モリコーネの音楽もめちゃくちゃカッコいい。
レオーネ監督の撮り方も引く時はめちゃくちゃ引く。寄せる時は役者の顔がスクリーンいっぱいになるくらい寄せるといった感じでメリハリが効いている。
この寄せる時はめちゃくちゃ寄せるという演出のおかげでこの映画の男臭さがさらに上がっているような気がする。
ストーリーは黒澤明の「用心棒」そのまんまなのに撮り方一つで別の映画なるということを教えてもらったような気がする。
荒野の用心棒は昔見たような記憶があるが、内容はほとんど忘れていたので新鮮な気持ちでこの映画が楽しめた。
この映画を見終わったあと周りを見渡してみると劇場を後にする観客たちが心なしかクリント・イーストウッドみたいな歩き方になっていた。
多分自分もそうなっていた。
この映画には見た人を西部の荒野を旅するアウトローのような気分にさせる魔力のようなものが込められている。
見終わった後そう確信した。