clusterの法人案件で思ったこと
昨日海底へ行ったら、clusterの法人案件の話で盛り上がっていました。あまり、私(たもん)はこちらには関わることがなかったので、話を聞いた当初はピンと来ていませんでした❓
法人案件ってなんだろ〜?ってな感じ。
きっかけは、cluster社の社長のこのツイートで、クリエイターさんが法人向けに仕事を受けることを指しているとこの時。
そもそも、法人企業とclusterのコラボはユーザーとして関わる中でイベントの形で何度も見ていたし、そのイベントへ参加もしていました。ここの仕組みってよく知らないと思って、この回改めて確認してみると、きちんと法人がclusterを利用するためのガイドラインというのがありました。こちらを見ていくと、きちんとメタバースを体験してもらいために、法人利用の場合はもれなく事前相談が必要とのことでした。
うんうん、確かにフリーにしすぎるとclusterを使って想定外の商用利用をされる可能性もあるし、質を確保するためのフィルターも必要ということね。悪質な体験は、そのサービス自体の悪評に繋がることもあるのでこれ自体はわかるかなぁ😉(App Storeの発想がこれに近いかも)
と読み進めていくとと、原則認めていない項目にとある一文がありました。
な〜る、要するに企業が特定の事業者に対してワールド制作の受託依頼をして、その完成したものを法人案件としてclusterへアップロード運営することですね。法人案件をワールドクリエイターが営利を目的にワールド制作を受けることができないとも言えるし、cluster視点でいけば、法人のワールドはきちんとメタバースを体験してもらいたいためにコントロールしていくとも言えますね。(ちなみに、ガイドライン上は「法人間」とありますが、ここは「事業者間」と読み替えて理解した方が良さそうです🙄
一方で、VRChatやVketCloudでも、法人運営のワールドやイベントは開催されていますが、こちらはワールドクリエイターの方が受託することもあるとかないとか・・・・(VRChatはダメというルールがないからかな?VketColudはそもそも、スモールビジネスでも使えることを謳ってたと思う)
ここが、解放される可能性があるということになりますね。そうなるとどうなるのでしょうか?clusterのワールドクリエイターが活躍する場が広がる可能性がありますし、逆に、他のサービスでワールド制作をされている方々が参入してくるという可能性もあります。私の中でのclusterのイメージはワールドクリエイターとclusterが二人三脚でサービス改善を続けてきたとおもっています。いい意味で牧歌的な雰囲気。ユーザーと運営というこの関係性は続くと思いますが、この中からプロとなる方々が出てくるでしょうし、cluster側に求められてくることも大きく変わるかもしれません。ひょっとしたら、クリエイターの世界の棲み分けが発生するかもしれませんね🏘
メタバースサービス自体がまだまだ黎明期だと思うで、さまざまなプレイヤーが入ってきては消えてを繰り返していくとは思っています。これ、インターネットが一般解放された時の状況に近いと感じています。初期のインターネットは今に比べたら情報量が少なかったけど、無償で情報が提供されていたし、情報を得るのも無償なものが多かったです。一見ユートピアのように思えますが、これってgive and takeでもなかったと思うんです。takerな人はとことんtakerになれてしまいます。🙌
なので、法人案件の解放自体は、giverに対して正当な対価を与えるきっかけになるから、支援したいところですが、ここが一部の力を持つ者の青田刈りにならないようになっていってほしいですね。
普段、clusterにいても、素晴らしいイベントや素晴らしいワールドを作る方がたくさんいます。これらの方々の発想は企業では絶対生まれないものが多いですね。これらの方々が正当な対価(この対価って言葉ここでは簡単に使っていますけど、追求していくと大変だし、いろんな意見が出てくる)を得られるようにするための環境整備って大切だと思ってる✨
たとえば、クリエイター側もギルド的に協力して企業案件を進められる仕組みが必要になってくる気がしました。cluster userだからできることってあると思うんですよね。そこに対して企業側が価値を見出せるのかとか、クリエイター側も好きなもの作っているのが一番だけど、法人案件という話になると営業的なことが必要になるかもしれない。また、大きな案件だったら、userと企業でプロジェクト体制を組むとかね。userもプロの人もいれば、フリーの人、副業の人さまざまな人がいます。こう言った人々がそもそも法人案件を受けるためには越えないといけないハードルがたくさんありますね。cluster社長のコメントはひょっとしたら、この辺の仕組みも同時に整備しているのかも?
この辺りのテーマ=ユーザーエコノミーは深掘りできそうなので気が向いたら、また記事書こうと思います。
なんて話を書いてたら、DNPがバーチャル秋葉原で企業とユーザーを結びつけるとか…大企業のメタバース進出はまだまだ何をやりたいかを模索している気はしますね。(多分市場がまだないと言うか、わかってない中で唾をつけてる状態)ワールド作るだけでなく、その中で何をするかまで、userの意見も入れながら作っていけたら面白い世界になるのかなーとちょっと思いました。