【読書ノート】それいけズッコケ三人組
那須正幹著、ポプラ社出版の「それいけズッコケ三人組」という児童書を読みました。現在noteでは、2021年読書の秋コンテストが行われています。おもしろそうな本が課題図書となっているので、できるだけたくさんの課題図書に挑戦して、読書ノートに残そうと勝手にやる気がみなぎってます。そこで、闇雲に児童書にまで手を出し・・・、ってわけじゃないんですよ!我が家には日本語学習に力を入れる中学生がふたりいるもので、私が子供の頃に読んだこの本を子供たちにも読んでもらおうと思って、購入しました。でもきっと私が一番、あの懐かしさと甘酸っぱさを楽しんだのかも。
小学生の頃、探偵になりたかったんですよね〜、私。江戸川乱歩の少年探偵団シリーズが大好きで、全巻持っていました。それに感化されすぎて、自分の学校で起こる小さな事件(靴がなくなったとか、珍しいゴミが校内に落ちていたとか)を女子数人で集まって、解決しようなんて探偵の真似事に明け暮れていたっけ。解決に至った思い出はないのですが。
そんな子供時代の私だったら憧れの的だったような、花山第二小学校のズッコケ三人組、モーちゃん、ハカセ、ハチベエの三人組が数々の事件を解決していくシリーズ物です。
三人組登場
トイレで勉強する癖があるハカセが、いつものように勉強していると、強盗が入ってくる、というありえない設定(失礼!)。トイレの外に出ることのできないハカセは、トイレットペーパーに「強盗が入ってきた!」という内容のメッセージを書いて窓の外に投げます。それをハチベエたちが受け取り、「強盗」という文字が読めずに戸惑いつつも、無事警察に連絡をするという話です。思ったこと4点。
トイレに持ち込むのがスマホじゃないのが新鮮!
玄関のドアの鍵はかけない平和!
今も昔も、文字と便意はお友達!
トイレに窓がある!(アメリカはないことがけっこうあるので)
花山家の決闘
女子三人が本屋で万引きするのを目撃したハチベエ。追いかけてみると、中学生ふたりが主導、次回は小学生の子が無理やりやらされるっぽい雰囲気だと察します。どういう状況なのかは細かく書いてないけれど、いじめという社会問題がさらっと描かれているのが興味深い。にっくきイジメは今も昔もどうしてなくならないのでしょうか。私も実はちょっとしたいじめ経験者です。私の場合は運よく抜け出して、今は幸せな毎日を送っているわけですが、そんな運任せな人生を子供達が送らなくて済む社会になればな、と思います。
怪談ヤナギ池
ヤナギ池で怖がらせようと、かわいい女子を夜誘い、人形を使って脅かすつもりが、10日前に自殺したという女性の死体を見つける騒ぎとなったお話です。
ひょっとしたら、あの女のひとの霊が、きみに語りかけていたんじゃないかなあ。ぼくらは、荒井さんや、榎本さんをおどかすつもりで、ヤナギ池に出かけたと思ってるけど、ほんとうは、みんな死者の霊に操られていたのかもしれないね。
そうそう、実はうちの長女、オーラや霊が見えるのです。霊感含む、目に見えないものや科学で証明できないものに、縁もゆかりもない私には未知の世界で、どう反応していいのやら。一緒に歩いてると、たまに「この人真っ黒オーラ出てる。吸い込まれそう。」「ママ、疲れてるでしょ?ダークブルーのオーラが首の辺りに見えるよ。」とか返答に困ることを言ってきます。ちなみにいつも天真爛漫な次女は、お腹の周りがいつもピカピカ光るオーラに覆われてて幸せそうなんですって。高校の部室にも霊が見えたり(しかもけっこう具体的な背格好まで言える)、怖い、というより不思議。世の中はいろいろな角度の不思議にあふれています。
立石山城探検記
前述のかわいい女子ふたりと貝塚を掘りにいく三人組。貝塚って懐かしいですね〜。アメリカにはあるのかしら?アメリカで学校教育を受けなかった私は、こういう肝心なところが抜けています。
ハチベエが女子ふたりに缶ジュースを奢るシーンがあります。缶ジュースってなんか懐かしいよね。ペットボトルなんてなかったもんなぁ。
ハチベエがふとしたことから深い穴に落ちてしまい、数キロ歩いて戦争中の防空壕へ辿り着きます。防空壕は町内の人が戦時中に空襲の時に備えて掘ったのですが、素晴らしい出来栄えだったので、「民間人が使用するのは勿体無い」と、軍の司令部を設置するために鍵をかけてしまったという立派な代物でした。戦争の被害者はいつも民間人です。この事件をきっかけに、五人は地域の戦争のことについて調べようと決めました。こういう子供たちの学びに対するきっかけ作りを応援していきたいものです。
余談ですが、次女が「ハチベエが赤チンだらけの顔をほころばせる」にハイライトをしていました。絶対チンの部分に反応してるよね(笑)。赤チンも懐かしい〜。
ゆめのゴールデンクイズ
お姉ちゃんの差金で、クイズ番組に出場することになったモーちゃん。ハチベエとハカセが画策して、イヤホン型のトランシーバー(補聴器のボディーに受信装置を組み込んだもの)で、客席からクイズの解答を教えようとします。今だったらエアポッドとスマホで楽勝だろうけど、まぁすぐバレますよね。私が小学生の頃なんて、スマホどころか携帯電話ですら想像すらできなかったよなぁ。今の子供たちと来たらスマホは当然、iPad、Apple Pencil、VRゲームなんかに囲まれて、私の子供時代とは別世界に住んでいます。と言うことはですよ、娘の子供たち(私にとっては孫)はどんな世界を生きるんでしょうね。エアポッドを見て「うわっ、でかっ!耳に入れずらっ!」って笑うんだろうし、「ググるのにわざわざタイプしてたの?頭の中で考えたことはスクリーンに表示されなかったの?」って哀れな目で見られるのかもな。
でも、、、調べ物はググるより図書館のほうがいいこともあるんだぞ。連絡する術がなかったから、赤名リカは土砂降りの中カンチをずっと待ってたんだぞ@東京ラブストーリー。ちゃんとババアらしくこの辺は教えていこうと思います。
脱線だらけの読書ノートでした。
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