【太陽工機】2022.12期-1Q決算
会社概要。以下四季報などより。
新潟地盤の工作機械中堅。立形研削盤で国内首位。北米軸に海外拡大中。DMG森精機の子会社。
国内自動車設備・部品向け研削盤は低調。産業機械と工作機械向け伸長。半導体製造装置用も上向く。
人件費増と原材料高騰こなし大幅営業増益。増配。
優秀人材を獲得するため、初任給増額とベースアップ実施。新中期計画は、海外での販売強化と円筒研削盤シェア向上で2024年度の営業益17.8億円目標。
【経営成績】
1Q落着。売上21億円。営業利益2.4億円。営業利益率11.4%と2ケタ乗せ。
対前期。+9.2億円増収。+2.2億円増益。営業利益率は+9.2ptでジャンプアップ。
対ガイダンス。営業利益率は12.8%となかなか意欲的な数字を見込む。売上90億円。営業利益11.5億円目標。
★営業キャッシュ・フロー
簡易版。営業CF黒字は大体1.7億円程度か?
販売好調で在庫が大きい。マージンは7.7%ほど。
【財政状態】
自己資本比率 80%弱
d/e Ratio 0.04倍。
ネットキャッシュ+16億円。対総資産比20%弱。
時価総額が77億円程度。まずは当面の目標としては100億円の大台に乗せるところからか。
しかし売上90億円を目標としている会社としてはちと寂しい時価総額。
【経営指標】
ROE, ROIC が2ケタ乗せ。素晴らしいと思う。ROAも9.3%と2ケタに迫る勢い。良いスコア。
その割にPBRは1.1倍と寂しい。かろうじて1倍割れは防げたものの。
マルチプルが4.9倍。5倍割れしていてやはり割安。
WACCはちょっと高いが、全然まだまだ。
配当利回りが3%超えている。大体配当性向が30%になるようにコントロールしているのでしょう。
【総括】
営業利益率が11.4%で2ケタ乗せ。ガイダンスは12.8%を企図。好調な利益率。
自己資本比率が80%とかなり高い。ほぼ無借金。少しキャッシュが厚いか。無駄に借金して財務を痛める必要はないが、資金需要があるなら金利の低い日本で借金でファイナンスするのはある程度合理的。
ROEとROICが2ケタ乗せ。ROAももう少しで2ケタ。これはかなり見栄えが良いスコア。それなのにPBRが1.1倍。マルチプル4.9倍というのは引き続き割安すぎる。
豊富な自己資金で自社株買いなどによる株主還元も更に加速させてほしい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?