【松井建設】2020.6期-1Q決算
1586年創業、社寺建築で優れた技術。学校や病院、住宅など民間建築が中心。太陽光発電も。
【経営成績】
★コロナ禍で増収増益。営業利益率4.1ポイント→4.8ポイント
★業績予想の消化具合もなかなか。営業利益率は3.4%想定。少し弱気。
★計画の数値から、残り3四半期については遅れてコロナ禍によるマクロ経済環境のマイナスが出現すると悲観しているようである。
★民間からの受注金額が倍増している。
★簡易な営業CFを作成。
★+59億円で、マージンは26.3%にものぼる。
★やたらに強い。むしろ増益している一方で、売上債権が+65億円しているのが大きい要因。
★それにしても、営業利益率が4.8%なのに、営業CFマージンが26.3%は凄い。資金繰りは結構良いんでは。
【財政状態】
★自己資本比率 57.4%
★d/e Ratioはほぼ0
★ネットキャッシュが+208億円。対総資産比率は31.4%にも上る。
★時価総額が215億円。
★ネットキャッシュが208億円もある企業の時価総額が215億円というのはサイズとして安すぎるでしょう。
【各経営指標】
★ROE,ROA,ROICはまあまあ。まあ派手さはない。ただキャッシュが厚いのである程度は仕方ない。キャッシュが充実しているほうが大事。
★グレアム指数は6.0倍。PBRが0.56倍。安すぎる。
★EV / EBITDAが0.18倍。安い。もう少し安くなったら、EVがマイナスになってしまう。
★配当利回りは2.8%、まあまあ。配当性向的にもまあまあ。
★もう少し利益率は欲しい。
【総括】
★コロナ禍でも増収増益はご立派。
★営業CFがかなり良く出ている。マージンが26.3%も
★財政状態はとても良い。ネットキャッシュが潤沢。対総資産比率31.4%も
★その割には安い。グレアム指数6倍。PBR0.56倍。EV/EBITDAが0.18倍。とにかく安い。
★堅実経営で、割安。配当も出している。安定銘柄。国内需要依存の建設会社に将来がない、と見切るにしても、ここまで安いか?とは思います。