【ムロコーポレーション】2020.6期-1Q決算

精密プレスメーカー。自動車用駆動部品が主。商用車、2輪向けも。金型から一貫生産が特徴。

【経営成績】

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★大幅な減収。そして営業赤字へ。
★業績予想も営業赤字を企図。少し保守的過ぎる見積もりか。
★ただ最終黒字は確保する予定。

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★ホンダやトヨタなどのビッグ自動車カンパニーの減産のあおり。
★そういう自動車需要などのでかいマクロ経済次第みたいなところは多分にあり。

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★簡易な営業CFを作って見てみる。
★売上債権は減収とともに大きくプラスで出たが、赤字と営業債務の減少をこなし切れず、▲340MILの赤字。

【財政状態】

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★自己資本比率 68.3%
★d / e Ratio 0.16倍。
★ネットキャッシュは46億円。対総資産比率は19.2%
★時価総額が62億円。
★財政状態的にはまだまだ全然元気。健康。健全。少しの赤字は難なくしのげる。
★時価総額のサイズもまだまだ小さい。ネットキャッシュが46億円あるのに、時価総額62億円とは。市場からは稼ぐ力をかなり過小評価されているだろう。前期までは7%以上の営業利益率を出してはいたのだが。

【経営指標】

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★ROE,ROA,ROICは当然良くない。辛うじて確保した最終黒字をベースに計算している。赤字でないだけマシか。
★グレアム指数は38.6倍。PERが高い。一方、PBRは0.38倍とかなりの安さとなっている。
★EV / EBITDAも7.3倍と安い。
★株価がやたらと安くなった影響で、配当利回りが4.2%まで大きくなっている。配当性向はかなりきつい。最終黒字が62MILなのに、配当総額265MILを出す予定なので。儲けの4倍以上を配当してしまう。

【総括】

コロナ禍でガツンと損益が悪くなっている。CFも良くない。
一方で、財政状態はまだまだ全然問題なし。
ネットキャッシュが4,620MILなら、300-400MILの営業CFの赤字なら、3-4年はこなせる。それまでに治療薬はワクチンも整備でき、コロナ禍はさすがに鎮静化しているだろう。
このご時世で配当は頑張りすぎな印象。ただ、投資家を重視している経営からのメッセージは理解できると思うし、評価できるでしょう。
にもかかわらず、PBRは0.38倍という驚異的な安さ。少しかわいそうでは、と個人的には感じるところ。
営業赤字の業績予想も割と控えめなのでは?と思っている。黒字の上方修正などリリースしてくれることも期待したい銘柄。

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