鳥と古本と高尾山
「やや寒い」をすっとばして、いきなり「とても寒い」という感じの気候になった。頭が世間の師走モードにまだ追いついていない。来年のカレンダーもさっきあわてて発注した。
とはいえ日が出ているあいだはまだ春のように暖かいので、ここぞとばかりに散歩をしている。
昨日は玉川上水沿いに歩いて吉祥寺まで行った。紅葉と、立ち止まってそれをスマホで撮っている人たちをみながら1時間半ほど歩く。
鳥がたくさんいた。
見てわかったのはメジロとシジュウカラぐらいで、あとは野生化したインコだかオウムだか、緑色の大きい鳥のつがいもいた。鳴き声がめっちゃ響く。
井の頭公園近くの写真集専門店、book obscuraに立ち寄った。実は先日、クリスマスプレゼントを選ぶために来たんだけど、そのとき見つけた鳥の写真集がとても気に入って、買いはしなかったけどずっと頭に残っていた。それが昨日も棚に飾られていたので、「古本は一期一会だし………えいやー!」と購入。
玉川上水さんぽの終点、井の頭公園もたいへん混んでいた。赤や黄色に色づいた木々が池に映って風景画のようだった。白鳥さんボートもたくさん出動していてとにかくにぎわっている。
昨日は少し二日酔いで、その勢いで吉祥寺の古本屋に寄ったらどんどん楽しくなってしまい、お店を出たら手持ちの本が5冊に増えていた。しかもぜんぶ単行本だし。写真集(でかい)を入れたら6冊。なんでこんなにいい天気の日に大量の本を抱えて歩いているんだろう…と自問した。
だいぶ今さらだけど『三体』も買った。昨日で半分くらい読んだけど面白い。面白い小説はたくさんあるけれど、この本は「読み終わるまでよそ見をさせないぞ」という強めの意志を感じる。同時進行で5-10冊くらいを読むのが好きなので、他の本ではあまり感じたことのないその圧(?)が新鮮。
地元に戻って、近所のワインショップに寄った。最近は角打ちもやっており、せっかくだしと思って(ボトルで買ったらそこそこする)赤ワインを2杯飲んだ。日が沈んだら一気に寒くなったけど、『三体』が面白すぎて帰るタイミングを見失った。
気軽にワインを飲めるお店が近所に少ないので、今後も角打ちしにこよう…と思いながら退散。真冬はホットワインとか飲みたい。
このあいだ古本屋に本を売りにいったら、店員さんが「僕もこの本昨日読み終わりました」と言ってきて、ちょっと話した。「いい本ですよね」「ですよね」から始まる短いやりとりだったけど、本と気持ちを共有できたのが嬉しかった。あれだけ本に囲まれてたら何から読もうか困りそう。
売ったのはもともと古本で買った本だったので、状態は完璧というわけではなかったけど、最近の本だったからかけっこういい値がついた。置き場に困るとか、文庫で出るかもしれないとかの理由で、新刊はあまり積極的には買ってなかったんだけど、古本屋に歓迎されるならもっと気軽に買ってもいいなと思った。
先週末は高尾山に行った。ここ5年くらい、秋か冬に一人で登るのが年一の恒例行事になっている。
コースは3年前から変わっておらず、稲荷山コースから高尾山頂をめざし、
と書いたところで、以前にも同じような記事を書いたことを思い出した。
去年かと思ったら、3年前の記事で驚く。
先週の高尾山の山頂は「渋谷か?」ってくらい混んでいたけれど、そこから小仏城山までの縦走区間は人もまばらだし、紅葉や富士山もばっちりで大変よかった。晴れた日に尾根を歩くと謎の多幸感がある。
吉玉さんの記事で知った日影沢林道を下って、自家焙煎コーヒー「ふじだな」に立ち寄り、バスで下界(高尾山口駅)に戻って高尾山温泉とビールを決める。
朝9時から登って、温泉についたのが15時前くらい。ふだんほとんど外に出ないので、4-5時間ののんびりトレッキングはいい気分転換になった。最後の温泉で瓶ビールを頼んだら大瓶が出てきて、一人で延々手酌をしてる人になってしまったけど。
最後に、昨日買った本を。
ここから先は
交換しない日記マガジン
みんなで日記を書き合うだけのマガジンです。
最後まで読んでいただき、うれしいです。 サポートをいただいたら、本か、ちょっといい飲みもの代に充てたいとおもいます。