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直観の磨き方

ある程度仕事の経験を積んでくると、ロジカルさだけでは仕事が行き詰まることに気がつく時が来る。


直観がものを言う時が来るのだ。


周りの人が言っていることの本質が瞬間的に見えたり、一瞬でリスクが見える時がある。これは、ロジカルに考えて導き出しているわけではない。


「直観」なのだ。


30代中盤に入ってくると、この直観が冴えている人が仕事ができる人と評価される。もちろんロジカルであることは当たり前である。


直観で思ったことは、過つことがない。これまで、直観で閃いたことで外れたことはほとんでない。ほぼ合っているのだ。不思議だが、そうなのだ。
一方、ロジカルに考えたことは外れることがある。
非常に不思議だ。


そこで、直観の磨き方ということに関して考えてみたい。

①ロジカルに考えることを突き詰める
②文章にする
③音楽の力を借りる
④雑踏の中に身を置く
⑤散歩をする
⑥自然の中に身を置く
⑦忘れる


①ロジカルに考えることを突き詰める

まず、前提として、直観というのはロジカルに考えることを続けた、その先にあるものなのではないかと思っている。ロジカルに考えることなく、ただ瞑想をしていたら閃いたというものではないと思っている。
やはり、ロジカルシンキングの基本は勉強する必要があり、その上で、頭がヒートアップするくらい考える必要がある。
それを繰り返した結果として、直観が冴えるようになるのではないだろうか。


②文章にする

考え事がある時、ただ頭の中で考えているより、文章にしたり図示してみると、それまで見えていなかったことが見える瞬間がある。あるいは、手が勝手に動くように、言葉が出てくることがある。
文章化する中で、「賢いもう一人の自分」が登場するような感覚だ。普段ぼーっとしている自分では思いつかないようなことが思いつくことがあるのだ。


③音楽の力を借りる
もう一人の自分と会話するように、深く思考する時、ゾーンに入るような感覚がある。気づいたら2時間経っていたというような感覚や、周りの音が遠くなるような感覚だ。
この時、音楽の力を借りることで、その世界に入っていきやすい。
どの音楽が良いのかは人によって違うだろう。また、その時の自分の状況によっても変わる。
僕の場合、自然音の時もあれば、ハードロックの時もあれが、フォークの時もあれば、クラシックの時もある。色々と試してみると良いだろう。


④雑踏の中に身を置く
自分の書斎で一人考え事して直観が冴えることもあるが、どちらかと言えば、カフェなどの雑踏の中で音楽を聴きながら思考している時のほうが直観が働きやすい。
これも理由は分からないが、雑踏の中にいる方がゾーンに入りやすいのでないかと考えている。自分の周りに多くの人がいて、いろいろな表情で、いろいろな会話をしている。その中で一人でいることで、どこか孤独感のようなものがあり、結果としてゾーンに入りやすいのではないかと思うのだ。


⑤散歩をする
頭が煮詰まった時は散歩をすることが多い。特に夜にすることが多い。
なぜだか分からないが、散歩をしながら思索をすると、思考が深くなり、それまで思いもつかなったことが閃くことがある。しかも、非常にポジティブなアイディアが湧いてくるのだ。深刻なことを考えていたのにも関わらず、散歩を終える頃には、非常に明るい気分になっている。


⑥自然の中に身を置く
時々、非常に自然の中に身を置きたくなることがある。気軽にできることとしては、明治神宮に行ったり、新宿御苑に行ったりする。自然の中にいるとリラックスできるからかもしれないが、思考が深くなりやすい。
木々や花々を見ていると、嵐の中でも文句も言わず生きていることを感じることができ、自分が考えていることなど大した問題ではないと思える。
そうすると、気分も軽くなり、思考が深くなり、ポジティブに考えらるようになるのだ。結果として、直観が冴えるようになる。


⑦忘れる
直観が閃く時は、深く思考している時だけとは限らない。風呂に入っている時や、料理をしている時、掃除をしている時など、関係のないことをしている時に閃くことも多い。
一旦、思考対象から離れ、自分の意識が別のところに行っている時に何かが降ってくるような感じだ。全く関係のない広告に書いてある言葉を見て、閃くこともある。自分の頭の中で、高速にあらゆるものを結びけるような動きがあるのかもしれない。


過去にnoteに書いた文章を読んでみると、本当に自分が書いたのかなと思うようなことを書いていることがある。何かが降ってきて、書かされているのではないかと思えるほどだ。
究極、直観というのは、自分の力で導き出したものではなく、何かに与えられたものなのではないかと思える。
何に与えられたのかは分からないが、そのような感覚にならざるを得ないのだ。

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