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『魂の光』解説年間講座 第10回レポート(後編)

今日は『魂の光』解説年間講座、第10回レポートの後編です。

今日で『ヨーガ・スートラ』第三の書のパートが終わります。

今回もサンヤマ後に獲得する能力(シッディ)について書かれていますが、主に魂と繋がった後のハイレベルな能力なので、言語化もしにくいようで、よってもって理解もしにくいのですが、分かった範囲でまとめていきたいと思います。


感覚の支配

瞑想によって整列過程の完成に到達するころ、つまり肉体/エーテル体・アストラル体・メンタル体を統御し魂につながることが可能になった者(秘教ではアデプトと呼びます)は、感覚を支配できるようになっていくそうです。

普通の人間は感覚器官(眼とか鼻とか)により感覚を知覚しますが、アデプトは知識を獲得するのに、5つの感覚器官に頼らず、また第6感にも頼りません。
アデプトは直観を発達させて使用可能な道具にします。あらゆる知識を直接理解できるようになるそうです。

あと、マインドと同じ速さで行動できるようになる、と書かれています。物質界での行動が、思考過程と同調し、彼の決定は瞬時になされ、彼の目的は速やかに達成される、とのこと。

考えたら即それが実行されている、という感じでしょうか?それはすごいですね。
「あの人あれだけの仕事どうやってこなしているんだろう??」っていう人たまにいますがアデプト?(違うか)。


邪悪な接触

前編のレポートの最後に少し書きましたが、サンヤマを達成したらもう完璧!というわけではなく、サンヤマ達成後も落とし穴がございます。

第三の書で語られてきた様々なシッディ(能力)を得ても浮かれることなく、それを行使することに夢中になることなく、しっかり離欲できていなければ、物質界の欲に引っ張られ、ふりだしに戻る可能性があります。

高レベルになってくると、神々との接触も可能になってきますが、そこでまた有頂天になってはいけません。
そこで快楽や誇りに惑わされると、邪悪な接触が再発する可能性があるのです。

そこを超えることで初めて、形態からの足枷から自分自身を解き放ち、本当の自由を手に入れるのだ、ということです。


永遠なる今

質料を極限まで微細化したのもが原子であるように、時間の区分を極限まで微細化したものが時間です。

原子と瞬間が同じ一つのものであること、そしてこれらの背後にはこの両方を認識する者がいることを理解するとき、意識そのもののあらゆる状態とエネルギーの性質についての手掛かりが得られるそうです。

また、永遠なる今を真に理解でき、過去と現在と未来の意味を正しく認識することができるようになります。

時間とは意識状態の連続であり、現在は瞬時に過去の中に飲み込まれ、未来の経験へと溶け込んでいきます。

唯一の真のリアリティは偉大なる中心的な生命フォースであり、変わりゆく束の間の一時的な形態の中心にあって不変不動です。

「永遠なる今」・・・どんな感覚なのかの理解は難しいですが、『魂の光』には、「魂意識が発達するまではこれを理解することは不可能である」と書かれているので、理解できなくてOKのようですね。


カイヴァリア

第三の書の最後のスートラには、第三の書のゴールが書かれています。

低位人間と高位人間が完全に統一され、魂が三界で自由かつ知的に機能できるようになる段階です。

物質はこの存在界層に魂が顕現するための媒体であり、魂はより高い螺旋状で霊が顕現するための媒体であり、この三つが三位一体として、それらすべてに充満する生命によって統合されます。

これを達成した人間は、もはや転生する必要はなくなります。

その時、人は解放されており、完全な自由(カイヴァリア)となるのです。

これは、秘教で言うところの「第3イニシエーション」を受けた状態です。


今世で第1イニシエーション(肉体の統御)ができるかできないかのフツーの人間にとってはお伽話のように聞こえる第三の書でしたね。

第四の書では、意識を惑星から太陽系へと拡大し、グループ意識を神意識へと発達させるためのステップが更に詳細に述べられヒントが与えられているそうです。

「神意識」と更に壮大になっていきますが、講座もあと2回、総仕上げがんばりましょ~。

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