今年の待宵を前に千駄木はしろへび坂上から昼間の眺めを楽しんでいます。休日のちょっとした時間。二つの建物のすきまに彼方のスカイツリー。こちらの背後には森鷗外記念館。亡くなるまでの30年を鷗外が過ごした旧居「観潮楼」跡地です。二階からは品川沖が見えたとか。もしかしたら今夜の小望月も。
その衝動のピークは5-10分らしい。聳えたつドコモタワー。青い空。白い雲。陽を浴びる緑葉。こんなに気持ちがよくても…だからこそ不意の衝動はやってくるのかな。そんな10分弱はやり過ごしてしまおう。言葉を吐き出して。知ったように言うつもりはないけれど、皆そんなに遠くへ行ってないから😊
日産グローバル本社ギャラリー。無機質な屋内の吹抜け上階をふわっと歩いて空気を味わう。ふと。少し先には手を休めて展示車を見下ろす館内スタッフの女性。〝お疲れさまです〟と彼女へ心の中で。誰かに気持ちを寄せているという実感はリアルの空間でより確実に。デジタルとの均衡を想った時間。
夜なのにあるいは夜だから。街路灯に照らされたこのデイジーには微かな艶を感じます。そうしたものには遠い花と思っていたけれど。草花はいつも自然光だけを好むとは限らないのかもしれませんね。雑音を感じずに目についたものをゆっくり見てまわれる。夜更けの散歩のいいところ✨
歩道の継ぎめ。舗装の新旧から美しささえ感じます。分断と連結。中央の境目は〝いま〟と〝ここ〟。1分前と1分後。analog/digital。昨日と明日。outside/inside。去年と来年。pre/post-corona。この連続で私たちは生きています。…もうすぐ紅葉の季節😊
今年の二十六夜は月を待つにはあいにくの曇り空。ときどき雨さえ降ります。出る間際の月光が三つに分かれ、弥陀・観音・勢至の三尊の姿が見えると言い伝えられる夜。夜の公園で木洩れる灯りを月光の代わりに少しだけ眺めてから帰ります。熱帯夜はもうこないようですね。