
訪日インバウンド:世界観光ランキング その2 観光収入日本は何位?
訪日インバウンドが活況な日本
インバウンドに関するニュースを見ない日は
ありません。
それに対し賛否両論、どちらかというと否定的な
意見が多いように見受けられる今日この頃ですが、
そもそもどうしてこれ程までにインバウンド観光客が
増えたのか?そして増やす必要はあるのか?
世界的に見て日本はどれくらいの位置にあるのか?を
2回に分けて見ていく、その2回目です。
その1:国際観光客到着者数
その2:国際観光収入と支出
その1はこちらから↓
世界観光ランキングとは?
世界観光ランキング(せかいかんこうランキング)は、国際連合の専門機関である世界観光機関により、年間を通じて3回発表されるWorld Tourism Barometerの一部として報告される統計であり、世界の各国(地域)民による海外旅行(国際旅行・外国旅行)を対象としている[注釈 1]。前年の統計が、毎年6 - 8月前後に公表されている。 報告内において、国際観光客到着数、国際観光収入(インバウンド旅行に伴う収益)、国際観光支出(アウトバウンド客による消費額)により、各国(地域)がランクされている。
国際観光収入ランキング
どれほど多くの観光客が来ても、収入がなければ、
産業として成立していないと私は考えます。
その1では国際観光到着者数を見ていきました。
トップ5は上からフランス、スペイン、アメリカ合衆国、中国、イタリアでしたね🎵
では下の表、2017年~2019年までの国際観光収入の
順位を見ていきましょう。
(2020年と2021年はコロナの影響を受けており
2023年はまだ全ての結果が出ていませんでした)

出展:https://ja.wikipedia.org/wiki
到着者数だと、アメリカは毎年3位ですが、
なんと収入では過去30年トップを独走しています。
また観光収入額を他国と比較すると桁が違います。
確かにアメリカは広大な土地にさまざまな観光地が
ありますが、その中でもカリフォルニア州が
観光地として有名ですね。
ディズニーやUSJ、ヨセミテ国立公園やサンタモニカ
ビーチ、ハリウッドなど見所満載です。
また収入面ではラスベガスのカジノが大きく
支えていると思われます。
そういう意味ではカジノで有名なマカオが
ランクインしているのも頷けます。
タイは堂々の4位
国際観光到着者数のトップ層にいた中国・トルコ
メキシコが収入の順位は下げています。
もちろん物価の影響もあるかと思いますが、
観光収入が上手に上げられていないのは
とても残念に感じます。その中でもタイが4位に
食い込んでいる事が素晴らしいですね。
先日のタイ・プーケットの記事でも書きましたが、
決して安売りしないというところは
こういった順位にも表れているのでしょうか。
さて、日本はどうでしょう?
2017年に初めてトップ10入りしており、
その後、順当に順位を上げています。
2019年は到着者数11位に対して観光収入7位という
結果でした。非常に健闘しています。
2024年が楽しみですね♪
番外編?国際観光支出ランキング
訪日には直接関係ありませんが、アウトバウンドの
順位も見てみましょう。
私にとって衝撃だったので、是非共有させて下さい。
その国の人がどれだけ海外に行き、支出をしているか?のランキングです。
この順位から日本人の海外渡航者数が落ちていることが
如実に表れています。結果を見ると悲しい涙

日本は1995年にはドイツ・アメリカに次ぎ
第3位でした。しかし残念ながらその後順位を
落とし2012年までトップ10常連国だったのが、
それ以降トップ10から姿を消し現在に至ります。
ちなみに2019年は16位で2023年は26位でした。
(中国1位、韓国9位/2023年)
海外のいたる所にいた日本人はどこへ?
私は2001年から約10年に渡って、東南アジアの
観光地で日本人観光客の受け入れをしていましたが、
確かに2010年の少し前から日本人が減り、
代わって韓国人や中国人が増えていきました。
それまで現地のホテルやレストランは、日本人への
サービス強化を強く謳っていましたが、急速に
韓国・中国へと舵を切ったのを肌で感じていました。
かつては、どの国へ行っても、何処にでも日本人を
見かけましたが、最近は本当に少なくなりましたが
この様に客観的に順位で見ると実感させられます。
最後に
2回に分けて世界ランキングから見た日本の
現在位置、日本の政策、それに準じた
訪日インバウンドの推移を見ていきました。
他国と比較すると、訪日インバウンドは
始まったばかりで、東京オリンピック開催決定にあわせ
単純にビザ発給条件を緩和したことで、これまで
日本に渡航できなかった国の人達が短期間に
大勢押しかけていることがよく分かります。
大切なことは2点
-長期視点で見た時にリピートしてもらえるのか?
-観光収入を安定的に得られるのか?
日本政府は2030年に6,000万人という目標を
掲げており、もし達成されるのであれば、
あと5年で訪日客は今より倍増することになります。
本当の意味での観光立国になるために、まだ多くの
課題が残っているものの、一つずつ解決する事で
明るい未来が待っていると信じています。
最新のデーターは下記より確認可能です↓