影法師

【詩】


誰かの名を呼ぼうとしても

誰かの名を知らないことに

気づく短い秋の夕暮れどき

痩せっぽっちで背丈の高い

影法師が脳裏に浮かぶけど

その名を僕は知る術もない

名を呼べぬ胸が叫んでいる

締めつけられる痛みに耐え

それでも僕は素知らぬ顔で

自分の影法師を踏んで歩く


tamito

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#詩

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