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純真文案日記 1.12 「残り香/次の製作へ」

赤い花を咥えた鳳凰が描かれたお皿に、オレンジ色の蜜柑が二つ乗っている。散らかったダイニングテーブル。バラバラに置かれた食器。子供達が食べた残り香、乾燥する冬ならではの空気のせい、それとも放ったらかしのせい(確実に放ったらかしのせい)。ともかく食器の中で乾こうとしている。これは洗うの苦労するよなあ、と思いながら、これが日常。

そんなこんなで、紙詣ででのザストロングパンタロンXさんのパフォーマンスが終わりました。良かったなー。歩歩さんのパフォーマンス好きだな。オープンでウェルカムで下から上へもっていこうとする感じが、ドンピシャだった。しみじみ裏方が好き。

紙詣そのものも、今年もお正月の良いところどりで、友人達にご挨拶もできて、それぞれ努力して取り組んでいるいろんなことを聞かせてもらえて、明るくて幸せな場だった。修美社さん、大垣さん、お会いしたみなさん、居させてくれてありがとうございました。

作業場では、ブルーシートの上の乾いた絵の具が残り香。その上に次の作業を始める準備を。何となく構想はあるけれど、まだしっかり固まっていなくて、この感じがいつも好きだ。
来月から京都芸術センターさんへ。制作室でお世話になる。ストパンさんからもらった「一心不乱」な気持ちと、自由度が増した手と、友達が聞かせてくれたいろんなストーリーを思いながら、手を動かしていこうと思う。暮らしにも仕事にも、いろんな残り香。みんながみんなを生かしているんだなあ。

たみお








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