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純真文案日記 1.19「静かなる推し」

今朝連続29日目の短距離ランをした。明日が30日目である。明日の私を祝いたくてうずうずしている。実は昨日から祝いたかった。キリのいい数字を前に気が早い。欲深い。こんなふうにイヴ気分で祝いたくなったり、明日の自分に期待したり、100回続いたらすごいなと未来の自分に期待を抱いたとき、明日が重大になって億劫になってしまうので注意深く瞑想、今。今の話をしたい。

6:50に走り出すと、ぶらさがり続けているあの人を見ることができる。いつか「おはようございます」と声をかけたら、「まことにいいお天気で」と素敵なお返事をしてくれたあの人である。
今朝もお見かけした。今朝もぶら下がっておられた。コンタクトも眼鏡もせずに走るので最初はその姿がうまく掴めなかった。うんていに平たい何かがついている。風に揺れることもなく。何回目かでそれが「人」だと気付き、その後の何回目かで挨拶を投げることができた。その返事にときめいた。

ぶら下がり続けることで、何を成すことができるんだろう。検索してみたら全身の筋肉を鍛えるのに効果があるらしい。あんなに静かなのに体内は大忙しなんだ。武道だ。
今日は軽く頭を下げるだけ。裸眼なので、あの人と目が合ったかは分からない。気付いてもらえなくてもいい。邪魔をしてはいけない気がする。

帰ったらシューイチでHANAのデビューパフォーマンスを。録画もしてる。だけどリアルタイムで。涙ぐみながら手に汗握ってしまう。すっかりファンである。

ここ最近推しが増えた。
自分に対しては注意深く期待しないようにしているのに、推しの皆様には期待してしまう。人生で一番最初の推しは保育園児の頃の担任のK先生だった。次の推しはチャゲアス。最近の会える推しでいうとM氏もK氏もRちゃんもそうだ。他にもたくさん、アルファベットが足りなくなる。

K先生にはいつまでも元気でいて欲しいし、チャゲアスはやっぱり2人揃って復活して欲しいし、M氏もK氏もRちゃんもアルファベットみんな、その人らしくあってほしい。
推しがいる生活。裏方マインドが満たされる。

そんなこんなで今日は推しの1人である息子の希望で梅小路公園へ。近距離の推しには注意深く期待を隠しながら、その願いを叶えられるように私も勤めたいと思う。

たみお



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