2024・6・15
心はそうそう動かない。
用事の前。
1人で狭いドトールでコーヒーを飲んでいる。
みんなはどこかで集合しているようだが、僕はこう言う時、単独行動しがちだ。
だって、どんな感じでそこに居たらいいかわからないんだもの。
先日読んだ本に、随筆は事象と心象が交わるところを書くって書いてあった。
心が動くって?
いや全く動かない。
心が動くってどう言う事だっけ?
いま心が動いていると言えるとしたら、ガラスの敷居越し斜め右前に座っている女性の顔がめちゃくちゃ綺麗で可愛いと思うところくらいか。
WindowsのノートPCを見つめる、少し俯いた角度のお顔がとても綺麗だ。
けど、これは心が動いていることになるのだろうか。
心象だから、動くほどの事でもないのか。
あ、そう言うことね。
しかし。
綺麗な女性の後ろに座っている男女の方が、実は気になっている。
2人ともノートをテーブルに広げている。
狭いドトールの2人かげの丸いテーブル。
めちゃくちゃ窮屈そうだ。
女性は身振り手振りで何かを説明している。
それをメモする男性。
なんだ。
なんなんだ。
この2人は何をしているのだ。
表情は笑顔側なので悪い話ではないのだろう。
男女で話す悪い話ってなんだ。わからんけど。
声が全く聞こえてこない。
僕も混ぜてって言ったら混ぜてもらえる話だろうか。
いやいや。いきなり他人が混ぜてもらえる男女の会話ってなんだ。わからんけど。
ああああ。
そうこうしていたら、綺麗で可愛い女性が退店してしまった。
残念。
と思ったら。
綺麗で可愛い女性の後ろに、白い薄手のカーディガンを羽織った、長い黒髪のスラっとした綺麗な女性がいるではないか。
と思ったら、お母さんが綺麗な女性の座っていた席に座られた。
優しそうなお母さんだ。
小さな息子くんよ、お母さんは好きかい?
さて、いつまでもこんな事を書いててもしょうがない。
そろそろコーヒーを飲み干して集合場所に行くかな。
ちなみに、狭いドトールで穂村弘さんの世界音痴を読んでいたから、こんな文章を書こうと思った次第なんで、全部、穂村弘さんのせいお陰です。
あー、楽しかった。
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