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【叶えたい夢】感染症に対する予防習慣を世界中に拡げていく


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◉メインテーマ

  • Sustainabilityな考え方を拡げたい

  • デング熱・マラリア感染症に対する予防事業を立ち上げたい


◉自己紹介
Masahiro Okuda

現在はサステナビリティに関わる仕事をしています。

会社員をしながら、個人での産学連携に取り組みとして、「”なってからでは遅い”、感染症の予防の文化を拡げたい」という想いで、デング熱が急速に流行っているネパールで現地パートナーや現地会社とともに、感染症予防につながるサービス・プロダクト化を目指しています。

何者でない僕ですが、社会に出てから学んでいる”Sustainability”な考え方を通じて、皆様と共感しながら皆さんの生活を少しでも豊かにするキッカケになればと考えてます。

Sustainabilityな考え方を拡げたい

サステナビリティとは、"持続可能な~"という意味を持ち、持続可能な社会を実現するためには、未来に向けた新しい選択や行動が必要です。そして、「小さな個人の行動が、社会全体に良い影響を与える可能性を秘めている」と考えています。

私が「Sustainabilityな考え方を広めたい」と思うようになったきっかけは、25歳のときに社長へ自分の想いを手紙で伝えた経験です。この行動が、サステナビリティを深く学び、その価値を伝えていこうと思うきっかけとなりました。

Sustainable Development Goals 
SDGsの理念として
No one will be left behind
誰ひとり取り残されない社会をつくる

とても大きな目標ですが、日々の生活や仕事でサステナビリティを意識することで、日常の選択や行動が少しずつ変わり、それが将来的に社会全体の仕組みや暮らし方に良い影響を与えると考えています。この考えを、より多くの人との繋がりの中でシェアすることで、生活が少しでも豊かになれればと思っています。

感染症に対する予防事業を立ち上げたい

ネパールに関心を持ち、感染症予防に取り組むのか。

なぜ、私がネパールで感染症予防プロジェクトを行いたいと思ったのか。そこから、"デング熱・マラリアといった感染症に対する予防習慣を世界中に拡げていきたいのか"をまとめました。

日本にいる自分が、なぜ遠く離れたネパールに関心を持つようになったのか。それは、学生の時に、最貧国の状況を自分の足で現地の様子を見てみたいーという想いを叶えるべく、アジアで最貧国と呼ばれる「ネパール」に興味を持つようになったからです。

2014年の当時の日記にはこのように記してました
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2014年、発展途上国・最貧国について知りたいという想いのもと、最貧国の一つであるネパールを訪れました。
そこで目にしたものはたくさんの心が美しい人たちでした。
様々な人の美しさに触れたその旅の中で特に印象的だったことがあります。
そんな貧しくも心が豊かなにも感じる一方で

路上で寝転んで痛々しい姿のご老人ー。
片足がずんぐりむっくりな状況な叔母さんー。
手洗いをせずにご飯をほうばる子供たちー。

ただ、現地で初等教育、感染症予防の教育の必要性を感じたものの、どの様に伝えれば、その重要性を理解してもらえるのか分からず帰国に至りました
こうした体験から、今の僕には 「ネパール国内の格差をなくすべく、モノを通じて感染症予防に対する平等な教育を創り出していきたい」 という想いがあります

現地のネパールの方々

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そして、現地でデング熱に罹患した方から、「本当に生死を彷徨うような感覚がある」と言われるくらい、重度デング熱罹患された方の様子を伺い、デング熱といった蚊媒介感染症をより注目するようになります。


そこから、モノを通じて「なってからでは遅いからこそ感染症予防の文化を拡げたい」という想いを実現させるべく、想いを叶えられる会社で勤務しております。


そして、ネパールのNGO団体を創っては頓挫したりするなど、紆余曲折しながら、ようやく「Sustainable Herb Project [SUSHUB(サスハブ)]」というプロジェクトを立ち上げました。


感染症予防が必要な理由

たくさんの尊い命を奪い、社会や経済を混乱に陥いたコロナウイルス。
このような未知のウイルス感染の猛威を、世界中の人々が目の当たりにしてきますし、今現在も感染している状況は続いています。

コロナウイルスのような未知のウイルスが猛威を奮う状況の中、近年の急激な気候変動によって、今まで感染していなかった地域までもがデング熱を罹患し流行してます。
標高の高いNepalではデング熱に感染する人は2004年以前はいなかったが、直近の2年では毎年5万人感染するようなっています。
このような要因で、感染症予防の教育が遅れれば、助かった命が助からなくなる可能性があるため、今まで以上に予防の文化を育てること(今まで関係ないと思っていた地域の方こそ感染症予防を学ぶこと)が重要だと考えます。

Tips: ケニアのスナノミ症の話
Nepalで出逢ったケニアで青年海外協力隊をされていた方の話。
「現地で流行しているスナノミ症。ヒトの手や足に寄生して吸血しながら繁殖するスナノミ。悪化すると歩行が困難になったり、足や指などを切断に至ったりすることがある。病院には治療する薬がないので、今は身近に手に入るSoda ashを使用して治療して、ボロボロだった足がとてもきれいになったと。そのSoda ashを使うようになったのも、現地大学とともにたくさんの論文を読んで知見を得たという。」このお話を受けて衝撃を受けました。
デング熱の被害を最小限に抑えるには、現地のニーズにあったものを最小限のコストで予防(治療)している事例をたくさん創りたいー。
この信念に基づいて、"予防"という知見を現地の大学、現地会社と進めている理由となります。

最貧国と呼ばれる国の社会全体へ貢献するには、現地の公的な機関や会社との連携は不可欠であると考えてます。
各セクターと協働を試みながら進めたいと考えています。

プロジェクトのビジョンと目標とは?

SUSHUBは、健康行動理論に基づいた公衆衛生学をNepalのコミュニティに普及させていくことをミッションとし、ターゲット地区の蚊媒介感染症の罹患者を限りなく”ゼロ”に近づけることをゴールにしてます。

現地パートナーと共に、現地大学と現地の会社/現地NGOと連携して、ネパールで自生しているハーブの有効性を認知して貰えるべく、各セクターとの連携関係を調整して、対象の市町村でハーブ商品の試作品を使い市場調査を行いながら、現地の感染症への理解度を測り、感染症予防の啓発教育プログラムを行っております。

現地での感染症予防における認知調査の様子
現地で感染症予防における認知度の調査と商品の紹介
デング熱になった校長先生。その学校に予防商品の寄贈をする
デング熱を罹患した校長先生 その学校に予防商品を寄贈

実際に、調査して分かったことは「感染してから治療する」という考え方をする人が非常にたくさんいること。そして、デング熱を罹患する方の多くは「夜間にケア」をする方が多いこと。

マラリア原虫を媒介する蚊(ハマダラカ)は夜間に活動するため、もちろん、夜間のケアはとても大事なことです。
ただし、デング熱を媒介するヤブ蚊(ヒトスジシマカ、ネッタイシマカ)は日中に吸血しているため、昼間に皮膚を露出していると感染リスクが大きいことが特徴です。露出していたとしても、しっかりとケアしていれば、刺されるリスクも必ず下がります。

デング熱罹患者が増えているネパールの今、お昼間の時間帯のケアがとても重要であるということを拡げる必要があると考えています。
そのため、現地で「蚊に刺されないための行動変容」を促すために、より注力したいことは、健康行動理論上、「モノを購入する、モノがあるから予防する。」といった日々の習慣が必須だと考えてます。

今後、現地の方に寄り添った感染症予防のやり方を模索しながら、デング熱を罹患者を限りなく”ゼロ”に近づけることをゴールにしてます。

「予防」ってめんどくさい?

現地の方の声として、予防ということは「めんどくさい」という声もあります。感染症に全く、無関心でマナーができていない人も少なくありません。その一方で、情報に過剰に反応して、望ましくない対応も散見させてはいけない。ウイルスや感染症について、正しい知識を持ち、正確な行動を取るといった、「正しく恐れる」ことが重要だと考えてます。
これはどの国でもどんなことでも言えることかもしれませんが、その現地の文化を理解しその地域の習慣に寄り添ったものを届けることが一番だと考えてます。
自然と「予防」が日常に根付く仕組みをつくることが重要だと考えています。
(と言いますが、ココがとても難しいです..)

未来への展望

今後の目標やビジョンとして、今までのネパール国の政策には含まれなかった、蚊に刺されることを防ぐ防御行動の一つとして、これまでに習慣としてはなかった行動変容が、ネパールの各所のコミュ二ティで見られるというのは非常に意義のあることだと考えております。SUSHUBが取り組む調査により、現地に寄り添ったサービス・プロダクトを展開していきます。

まとめ

僕個人で進めていることは本当にとても微力ですが、この小さな行動が、大きな未来を創る。僕はその一歩を踏み出していると信じてます。

人生は、まわりの人との出逢いでいかようにも変わると思います。ひとりの人生が変われば、そのまわりの人生も変わっていく。そんな連鎖のなかで、せめて出逢ったひと握りの人たちにだけでも良い変化を与えられる人間であれたらと願ってます。



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masahiro
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