斎藤環 講演会 引きこもりの出口
ここ最近話題になっている言葉を載せます
自分も励みになっています。
考えてる不安の79%は実際には起こらない
残りの21%は準備で解決できる
以下 斎藤環先生の講演会
https://youtu.be/92uMsr2hWiU
このたった1時間18分の講演でひきこもりの出口のたくさんの情報やアプローチが書いてあり、たった1時間と少しで何年、何十年もひきこもっている人が行動、またすぐにそこまで至らずとも考えが変わるのではないかと思い改めて講演の内容を簡潔に説明してみます。
悩み苦しんでいる人、誰か一人にでも届くと嬉しいです
ひきこもりの原因に多い不登校
その原因は大きく二つ
•生徒間の人間関係→いじめ
•教師との人間関係→ハラスメント
原因の解決が最優先
「加害者の謝罪」
「加害者の処罰、処分」
「被害者の納得」
↓
「指導ではなく処罰」
ひきこもりから再登校をゴールにしない
↓
どうすればこの子が元気になるかを考える
信頼関係がない人が言う正しいことは当事者にとって抑圧にしかならない
その言葉が正しいかどうかよりも信頼関係があるかどうか
信頼関係がない人の正論は正しければ正しいほど抑圧になってしまう
正しい以上に良好な関係かどうか
今は発達障害バブル
アスペルガーは日本だけ
アメリカでは2013年にDSMからアスペルガー削除→少ないから
「空気が読めるかどうか」と「協調性があるか」は発達障害と関係ない
発達障害と関係あるのは「共感性があるかどうか」
不登校の生徒の5年後→8割が社会復帰
残りの2割は引きこもり状態
毎年数万人ひきこもりが増える
減るのは1,000人以下
•現状、何もしなければ何も変わらない
•現状変更のために取り組んでも成果が出ないから飽きやすい
•常に対応の工夫をして長期化を防ぐ
•家族と社会の接点を粘り強く持つ
↓
•次に個人と社会
↓
•個人と家族
↓
対話
ひきこもりとは
「たまたま困難な状況にあるまともな人」
批判や正論をぶつけても人は変わらない
まとも、常識的、誰でも思いつきそうなことは失敗する
ひきこもり状態でなくなること→「出口」と言う
病気ではないから治療ではない。
社会復帰でもない(唯一のゴールではないから)
出口。又はリカバリー、回復という
ゴールは本人が自発的、主体的に考え行動できる状態
本人を否定したり説教すると主体性は失われる
出口への4段階
•家族支援
本人は放っておいてくれと思っている
•カウンセリング
実は苦しい、辛いと言えるようになる
•集団療法
グループデイケア、仲間を作る
•社会参加
家族の立ち位置は愛情よりも親切
距離を保って(息子の友達と接するくらいの距離感)
「対話」…議論。説得。尋問。アドバイスのない会話
議論。説得。尋問。アドバイスは独り言
(持論ありきだから)
親は「あなたは本当は何がしたいの?」
と子供に聞いてはダメ
親は対話で子供に一番話したいことは話さない。一番聞きたいことは聞かない
比較的どうでもいいこと。くだらないこと。無意味なこと。無価値なことを話す
↓
これこそが真の対話
「外出させたい」「仕事に就かせたい」は下心
純粋に対話を楽しむ
「対話の目的は対話を続けること」
対話のための対話
男性は比較的結論を求める。
結局何が言いたいの? と言わないこと
肯定とは「そのままでいい」→「あなたのことをもっと知りたい」
言いたいことを要約せず拡散させる
まとめない。結論づけない
「対話とは主観性の交換」
あなたが思ってることを教えて欲しい
私が思ってることはこうですよ
客観性や正しさは役に立たない
多様性の尊重
ポリフォニー…異なった音が共存する状態
意見の共存
一つの結論にまとまらないことが素晴らしい
ポリフォニーの対義語 ハーモニー、シンフォニー
調和を目指してはいけない
不協和音を作り出す
上下関係は対話にならない
お盆の上にボールが一つだけ より
お盆の上のたくさんのボールの中から一つ取る感覚が自発性。選択肢を広げること
そもそも子供が喋ってくれない場合
あいさつ
誘いかけ
お願い事
相談事 をする
フェイストゥーフェイスで、LINE、メモ、手紙はだめ
対話→オープンダイアログ…フィンランドの精神ケア
暴力は禁止ではなく拒否
ダメではなくイヤ
警備会社やリフォームなど第三者を頻繁に入れることで暴力もなくなる
避難、通報などはあらかじめ予告をする(予告をしておくと恨まれにくい)
日本以外にも韓国、中国、イタリア、スペイン人に引きこもりが多い
日、韓は儒教の家族主義の影響
イタリア、スペインもカトリックの家族主義の影響
親孝行、成人後の同居文化も引きこもりを助長
以上ざっと講演会の内容をかいつまんで説明しました。
動画自体もとてもわかりやすく参考になります。
ひきこもり状態にある人やその家族だけではなく社会や自分の問題にも役立つと思います
ご覧いただき大変ありがとうございました。