Xユーザーは、気づいているだろうか?
「自分は大丈夫だ、全てわかっていてサービスを使っている」
という人は当然いるだろうが、気がついたらXなしの生活では耐えられなくなり、Xが何に使われようが、手を貸すことになる可能性は、もし物事の善悪を意識する人なら、現状のXについて、少し慎重に考えたほうがいいと思う。
私もXのアカウントを2つ持っていたが、イーロン・マスクがX(旧ツイッター)に関わりだした瞬間に、メインのアカウントは完全に閉めてしまった。もちろんSNSをビジネスの大切な窓口として使ったり、告知、宣伝で使う人にとってこの選択が簡単にできないのも当然だろうが。
残る一つは、自分は何も発信しない、あくまでウォッチャー用のログイン アカウントだけである。
元々あらゆるSNS、ネットでのコミニケーションサービスは常に便利なだけでなく、両刃の剣である。自由度、プライバシー保護という匿名性、おそらく楽しさを追求するほど、そこは危険であったり、犯罪用ツールとして使われやすくなるはずだ。
世界中の大多数が、本当に、イーロン マスクのあらゆる決定に最大の信頼を置き、彼に従うのを良しとするなら、これも仕方ないかも知れないが、どう考えても、これまでの彼は、もはや一般の人達にとっては、公共物と同じ意味を持つ巨大SNSの、事実上の支配者として、あまり適切ではない人物だろう。
おそらく、民主主義国家に住む一般人の多くは、北朝鮮や、中国、あるいはロシア、一部の強権国家や、独裁国家が、国家として国民のSNSを管理し、そこでの発言や書き込み、情報を、政治的にコントロールするなら、徹底的に批判するのと全く同じ文脈で、資本主義社会での一部の資本家によって、SNSが支配されコントロールされるのは、国がコントロールするよりも、ずっと危険でもあると、認識しなければならない。
なぜなら、資本主義社会においては、そこでの絶対勝者を止めれるものなど、市場ルールしかないからであり、彼らが善なのか、悪なのかなど、関係なく、市場で独占的地位を持ちさえすれば、彼らによって、好きなように情報が取捨選択され、彼らの望むように改編され、広まるのを、止めようがなくなるからだ。
そして、気づいたときには、誰もそのサービスから抜け出せなくなっている。