国会議員こそ自己責任を負え
日本の与党議員と、彼らに忖度し続けた多くの官僚たちが、この十年ほど国会で出鱈目な答弁を繰り返し、ほとんど説明責任を果たさなくなった一方で、一般国民の政治批判を封じるべく広められたのが自己責任論だった。
真面目な人間ほど、自己責任という言葉を重く受け止める。権力を持つ側が好き放題するしわ寄せで苦しむ、あるいは救えるのに救われなかった国民が政府を批判せず、自己責任=自分がダメだからじゃないのかと、考えるのは、政治権力を持つ側にとって都合がいい。
今の国会での自民党議員達を見ていて、いい加減国民は知るべきだろう。
彼らの言う自己責任など、自分たちが属する集団で行われる悪については、全く機能していないと。 自己判断できることを、あえて集団を言い訳にして判断せず、「みんなこうやってるんだし」>>「大したことじゃない」と、暗黙で了解し合う事で、誰もそんなに悪くない。 もし悪いとしたら、集団だ。上の者達だで終わらせる。
自分のことになれば自己責任を取らない。最初から取る気のない者達が、国会議員となり、国民にだけ、自己責任とやらを押し付けている。
本来責任を取るべき人たちが、全く取ろうとしないのだから、一般国民が自己責任なんて理解するわけがない。ただひたすら周囲を伺い、批判を恐れて空気を読み、集団となってより弱いものに自己責任を求めて、吊るし上げる。
おそらく誰もが持つ個の弱さを、権力を持つ側は利用し、互いの自己責任を問うのを嗤いながら、自分達はぬくぬくとした腐った集団で、一般国民から金を集め、仲間内でばらまいているのが、現在の日本だ。
それがバレたら、今度は、責任のなすりつけあいで、集団や空気のせいにして、ほんとうの意味での責任を、個人個人が取ろうとしない。
本当に自己責任を負うべきなのは、政治家であり、上に立つものであり、力を持つものだ。
ノルマ以上に売ったパーティー券をキックバックして政治資金収支報告書に記載しなかった議員は、全員、政治家としての自己責任を果たせ。 ごちゃごちゃ見苦しい言い訳をするな。下手な猿芝居を見せるな。みんなやってるなどといって同情をひこうとするな。
明らかな違反行為を、派閥が大丈夫と言ったら従い、おかしいとわかっていても有権者に伝えないような犯罪集団の下っ端が、今更何が国民のためだ。何が国のためだ。 その程度の人間が、国会議員であってはならない。