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(Reprise)推しが大会で優勝してくれたら死ぬ

一昨年、まだ新型コロナウイルスが蔓延する前に上の記事を書いてから、2年の月日が経ちました。月並みな表現ですが、時が経つのは本当に早いです。
今年もまた、『ワタナベお笑いNo.1決定戦』の季節がやってきました。いよいよ3月18日に決勝を迎えます。

その前夜に、現状と未来への思いを書いておこうと思います。自分語りも多いので、苦手な方は読むのをやめてブラウザバック推奨です。(いにしえのネット用語)

私の推しコンビ、『ラパルフェ』。
本格的にハマりだしてから約2年半。飽き性な私にしてはけっこう長い間イチ推しであり続けてます。

追いかけてきた2年半で尾身さんは結婚して子供が産まれました。都留さんは実家を出てルームシェアをはじめたり、阿部寛としてテレビに出るのが当たり前になりました。M-1でプチブレイクしました。ライブでは漫才とコントの比率が半々くらいになりました。事務所に推されるようにもなりました。

一方の私は、なんにも変わりませんでした。
細い親のスネをかじり実家暮らし、アルバイト、独身彼氏なし、何にもチャレンジしないし何も学ばない。頑張って勉強してるのはウマ娘の育成と競馬の予想の仕方くらい。

『未来のことなんて後回しにして、とにかく今を楽しむだけ』『明日事故や災害で死ぬかもしれないんだし』
ある程度の歳になってからは、そう思って生きてきました。

でも、あるときにふと気づきました。
私の可能性は毎日毎時毎秒、狭まっていくのです。

結婚も出産も"ちゃんとしたところ"への就職も、
もしかしたらもう無理かもしれない。
どうしよう。
今更すぎる焦りが出てきました。

3月に契約の都合でいまの仕事を辞めさせられるのですが、そのタイミングで、新しくなにかを学ぼうかといま考えています。

私はまだ、諦めきれないのです。
おそらく前よりライブに行ける回数はいったん減ると思いますが、それでも学んで、もっと"ちゃんとしたとこ"に居られるようになりたいのです。今までよりももっと推しに貢げるように。

ラパルフェは、2年連続でワタナベお笑い(以降は略して『ナベワン』と呼びます)の前説担当でした。
ナベワンで前説をやっている推しを見た当初は『こんな大きな大会の前説をやらせてもらえるようになったなんて!』と喜んでいたのですが。

次第に考えるようになりました。
『早くあの幕の向こう側にいる姿を見たい』と。

そして、あのとき思い描いていたコントではなかったものの、ついに今回、『幕の向こう側』に行くときが来たのです。
Abemaでたくさんの人に見てもらえる。有名なプロデューサー陣からコメントをもらえる。本当に嬉しいことです。

同時に強く思いました。
『ラパルフェはこんなに頑張って、自分のスタイルを一旦置いて世間の求める姿になって動いて、ついに事務所のトップクラスにいるのに、そのファンの自分が何にも変わらなくてどうするんだ』

尾身さんは毎日子どもを育て、都留さんは毎日ネタを考えたりモノマネを研究しているのに、私はその姿を見てきてなにも感じなかったのか?と。

推しが優勝して、すべてが報われたとき。
コントが評価されなくて、取り置きも素の姿を愛してくれる人もまたまだ足りなくて、そんな日々のちいさな胸のチクチクがすべて『チャンピオン』という肩書きの幸福にぶち壊されるとき。
たとえどんな卑怯な手を使っても、たくさんの芸人の頂点に立てたとき。

私は死んでも良いのかもしれない。

今日さえ楽しければ良いや、の私を捨てて、ブリリアンにハマってから始まった、あまりにも遅い私の青春を卒業して、生まれ変わるかもありなのかもしれない。

優勝出来なかったとしても、私にとってはラパルフェは最高のコンビだし、きっとこれからもイチ推しには変わりはないと思います。

きっと明日のステージを見たあと、わたしは変わる勇気をもらえているはずです。そう信じています。

さくらホールの幕の向こう側に立つ推しを思い浮かべながら、そろそろ眠ろうと思います。
どうか事故も災害もなにもなく、無事に終われますように。




【余談】
まあここまで書いておいて、あっさり次の仕事が決まって、何事もなかったかのようにまた劇場通いに戻る可能性もありますがね!

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青人草
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